天秤座が象徴するもの


天秤座(天秤宮)
元素:空気 支配星:金星 様相:活動宮(始動)
極性:男性

中立・潔癖・干渉を嫌うという事象を象徴しています。

乙女座が、自分自身を集団の中に置くために、他者と同一であろうとする欲求の象徴であるとすれば、天秤座は、集団において自分自身と他者を見比べた時に、「違う者同士の集まりこそが」集団であるということを理解する象徴です。

ギリシャ神話での天秤座

ギリシャ神話では、正義と均衡の神アストライアが持っていた天秤であるとされています。

アストライアは、揉め事や厄介事が起こるとそのたびに、手に持っていた天秤を使って物事を調停し、人々を導いていました。

しかし時がたつと人々は、殺し合いや戦争という取り返しのつかないことを始めてしまいます。憎しみは憎しみの連鎖を生み、調停によって物事を解決することのできないことを始めた人々に呆れたアストライアは地上に見切りをつけ天界へと帰ってしまいます。

その時もう使わなくなってしまった天秤は空に上げられ、天秤座となったのです。

天秤座が意味すること

天秤座のサインは空気のサインであり、始動のサインです。星占いで天秤座の方というと、太陽が天秤座の方向にある時期に生まれた方、9月23日~10月23日生まれ、24節気でいう秋分と寒露の時期になります。

秋分の季節というと、春分と同じく昼夜の長さが同じになる季節となります。ちょうど惑星の成長の折り返し地点となります。自分だけの世界から、自分たちの世界へと変化していく感覚を、世界の中の自分という感覚へと昇華していく始まりのサインとなります。

世界の中の自分を意識するためにはまず、お互いが違うものであることを認める必要があります。そのうえでまず行うことは、世界(他者)と一定の距離をとりながら、バランスをとってうまくやることを重視します。

しかしともすれば、自分自身さえも客観的に見すぎてバランスをとりすぎてしまうがゆえに、自分自身を押し殺し、他者にも節制を求めてしまいますので、思い切った行動や、勢いに任せて乗り切るという機会を失うこともあります。

支配星である金星の、他者同士のつながりの中で調整役として、自分自身を輝かせるという側面を強く肯定します。集団の中で自分の個性を出しつつ、取りまとめていくていくということがうまく引き出されるのです。他方、他者とのかかわりの中で物事を進めることを意識しすぎるがあまり、過剰に干渉しすぎたり、過剰に干渉されることを極度に嫌い、その場をうまく収めるために自分を押し殺してしまうという側面も持ち合わせます。

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