魚座(双魚宮)
元素:水 支配星:海王星(木星) 様相:柔軟宮(変化)
極性:女性
情緒的・直観的・しなやかな対応力
その場の空気に流されやすいといった事象を象徴。
水瓶座においてルールが見直され、ルールそのものが適した形に変容した後、魚座において物事と自分自身が調和することを求めます。
ギリシャ神話での魚座
ギリシャ神話では、美の女神アフロディーテとその息子で愛の神エロスであるとされています。
ある日二人は神々の宴会に参加していました。(その宴会には山羊座のパン君も参加していました。)みんなで楽しくはしゃいでいると、呼んでもいないのに、怪物テュフォンが襲ってきます。
神々は一目散に逃げだします。アフロディーテとエロスもまた命からがら逃げだし、川のほとりに辿り着きます。二人は手を取り合って川に飛び込み、魚になって逃げようとしますがしかし、魚には手がありません。
このままでは、はぐれてしまいます。そこで二人は、互いの足をリボンで結び、はぐれないようにして川に飛び込み魚になりました。その時の姿を大神ゼウスが空に上げ魚座にしたとのことです。
魚座が象徴すること
魚座のサインは水のサインであり、変化のサインです。星占いで魚座の方というと、太陽が魚座の方向にある時期に生まれた方、2月19日~3月20日生まれ、24節気でいうと雨水と啓蟄の時期になります。
雨水とは雨水が暖かくなるころ、啓蟄とは生命が再び活動を開始することとなります。一つの周期が終わり、次の周期が始まる準備段階といえます。今までの周期においては、個から発したものが全体へと伝播し、最初は違和感を生んでいたものも定着し、安定している時期であると同時に、次の周期に向けて、生命は再び個として活動する時期に向けて確かに胎動していますが、まだ活動するには至っていない時期。そんな時期を表すサインといえるのではないでしょうか。
魚座のサインでは、再び適応し、変化し、より高い次元での安定を追求します。しかし一方、適応と調和は、偏りがないということでもあります。
そして偏りがないということは、時として動きがないということにもなります。魚座のサインというのは一旦の完成形を得た後、牡羊座から再び始まる、新たな活動に備えているサインなのかもしれません。
魚座のサインは、支配星である木星の穏やかな拡大の要素について強く働きかけます。今までのサイクルの完成形の時期として安定し、ゆっくりと穏やかに、確実な拡大が続くように見える時期といえますが刺激が不足し、時に閉塞感を生んでしまいます。
魚座のサインは支配星に海王星の想像力という側面に強く影響を与えます。安定している状況下であるため、夢想することが許され、様々なものを受け入れることができるのですが、包容力が強すぎるがあまり、結果すら包み込んでしまうので、イノベーションに至らないということになります。