作文の前に結論を書いておきます
Azureに対してYamahaRtx1200でIKEv2を使ってVPN接続できます
2025年4月現在、AzureのVirtual network gatewayサービスを利用して、自社システムとVPN接続を実施しようとする場合、IKEv1で自社側に設定することはできません。つまり、少なくともAzureとVPN接続することを考える場合、IKEv2で設定する必要があります。IKEv2での設定ですので、RTX1200以降の機種(RTX1210 RTX1300)も同じでいけるはずです。
参考)IKEv2で接続する場合、RTX1200側のファームウェアバージョンRev.10.01.76以上が必要になります。RTX1200のファームウェアバージョン(Rev.10.01.59)であればIKEv1で接続できるような情報がありますが、ありゃあ、(今となっては)嘘です(2025年4月現在 最新はRev.10.01.78 NTTから提供されるN1200はRev.10.01.77が最新です)。
ということで、Azureと自宅環境をYamahaRtx1200でVPN接続するために必要なやったことは以下の通りです
目標
自宅環境:(EO光ルーター【ブロードバンドルーター】←→YamahaRtx1200←→自宅PC)でAzure上に構築したVM(仮想マシン)にローカルIPアドレスで Pingを飛ばす VMから自宅PCにPingを飛ばす。これにより双方向で通信ができていることを確認する。※自宅は固定グローバルIP「ではないが」そこまで頻繁にグローバルIPは変わらないので、固定IPであるかのように扱う。

できるようになること
YamahaRTXシリーズ(RTX5000(Rev.14.00.26以降)、RTX3510、RTX3500(Rev.14.00.26以降)、RTX1300、RTX1220、RTX1210(Rev.14.01.26以降)、RTX1200(Rev.10.01.75以降)、RTX830(Rev.15.02.03以降)、RTX810(Rev.11.01.31以降)、NVR700W(Rev.15.00.14以降))でAzure対RTXのIPSecVPNの構築ができるようになります。
おまけとしてRTX対RTXでIPSecVPNを構築できるようにもなる。
やったこと0(おまけ):お手軽インターネットVPNが構築されていた
会社のパソコンをVPNサーバーにして社内LANに社外から入れるようにする。←お手軽に広域ネットワーク構築できます。運用をきちんとしないと死にます。
中小(誰が・何を使っているのか・所持している機械は何か。どこにどんなファイルがあるのか。誰がどこにいるのか。を秒でこたえられるレベル10人~20人ぐらい?)までだったらこれもありだと思う。これでAzureとつなげるかは・・・知らん・・・
やったこと1:EO光ルーター【ブロードバンドルーター】配下にYamahaRtx1200を配置
Eo事前準備:telnetでYamahaRtx1200のConfig触れるようにしておく
Eo1:YamahaRtx1200のLAN1 IPアドレスの決定と設定
Eo2:YamahaRtx1200のデフォルトゲートウェイをEO光ルーター【ブロードバンドルーター】に設定
Eo3:自宅PCのローカルIPを固定アドレス設定、デフォルトゲートウェイをYamahaRtx1200に設定
Eo4:EO光ルーター【ブロードバンドルーター】のパケットフィルタの通過設定
Eo5:EO光ルーターからYamahaRtx1200にポートフォワード設定
やったこと2:Azure側で 以下のサービスを構築
Az事前準備1:自宅側のグローバルIPアドレスを把握しておく。自宅側のローカルIPアドレスを把握しておく
Az事前準備2:Azure側のローカルIPアドレスを決めておく。
Az1:仮想ネットワーク Azure Virtual Network (VNet) 作成
Az2:ローカルネットワークゲートウェイ(Local network gateway) 作成
Az3:パブリックIPアドレス(PublicIpAddress)を作成 2個
Az4:仮想ネットワークゲートウェイ(Virtual network gateway)を作成
Az5:仮想ネットワークゲートウェイ(Virtual network gateway)の接続を作成
Az6:仮想マシン(VM)を作成
Azure側でVPN接続するためのサービス作成(Az1~Az6の詳細手順)
やったこと3:YamahaRtx1200のIPSec設定 telnet でConfig設定実施
Ym1:tunnel 1 でAzureとの接続設定
Ym2:Azure側のローカルIPアドレスに対してtunnel 1 をルート設定
YM3:ip filter の pass設定
YM4:natの設定
ポイント:AZURE Virtual network gateway とYamaha RTX1200との接続時の設定
Azure側 接続設定時に カスタム設定で以下を指定
IKEフェーズ1
暗号化 :AES256
整合性 :SHA256
DHグループ :DHGroup2
IKEフェーズ2
IPsec暗号化:AES256
IPsec整合性:SHA256
PFSグループ:None
YamahaRTX1200側 tunnel 1設定
IKEフェーズ1
暗号アルゴリズム:AES256-CBC
認証アルゴリズム:SHA256-HMAC
DHグループ :1024-bit MODP Group
IKEフェーズ2
暗号アルゴリズム:AES256-CBC
認証アルゴリズム:SHA256-HMA
参考)AzureでIKEv1のVPN接続できないという判断に至った理由
A)AzureではIKEv1でVPN接続する場合、ポリシーベースのAZURE Virtual network gatewayが必要
B)ポリシーベースで接続するにはVPN の種類 Standard必要
C)ポリシーベースのAZURE Virtual network gatewayに対してVPN の種類Standardの設定ができない
結論
CによりAとBが両立できないので、AzureではIKEv1でVPN作るのは無理
私がこの物語を書くに至った経緯、なぜRTX1200を使ってAzureとVPN接続をしようと思ったのか。
これだけ書くと、Azureの仮想ネットワークゲートウェイ(Virtual network gateway)とYamaha RTX1200の接続はさらっとできそう。というか、さらっとできますが、実際はさんざん右往左往して、2週間ほぼ徹夜で調査実験を繰り返した結果です。なので、ここにたどり着くまでの経緯をひとつの物語として吐き出そうと思う次第です。
1:とあることから(社内事情)により、Azureを使ったシステムと、OracleCloudを使った2つのシステム開発案件が立ち上がった(私はユーザー側 社内SE)
2:システム要件を詰めていく中でAzureを使ってシステム構築を行うベンダー企業Aから、ネットワーク要件を決めろ。ということで、ネットワーク要件確認書なるものが送られてきた。送られてきたエクセルシートには、Azureの接続を(埋めろ空白)と書いてあった。
3:現状の私たち側は、NTTフレッツの閉域網内でVPN網を構築していること、利用している機器はYamaha RTX1200 であること、SoftEtherのようなインターネットVPNであれば、使っているので、それじゃダメ?現状の構成をお絵かき(事業所の拠点情報・IPアドレス体系・内部ルーティングの経路の説明)して、クラウドとの接続に必要な設定はこれからになる旨を伝えた。こちら側は素人なので逆に、こっちが設定すべき情報教えてくれと頼んだ。
4:ベンダー企業Aは「この情報を『協力会社』に投げておきますね。足りないところがあればこちらから連絡します。」という不穏な言葉を残して去っていった。
5:音信不通が続き連絡を取ると、再びベンダーAからネットワーク要件確認書(2に戻る)が送付され、ループ始まる。
6:OracleCloudで開発するベンダー企業Bから同じくネットワーク要件確認書が送られてきた。(こちらは要件確認書ではなく設定確認書という名前だったが、同じことである)こっちはOracleCloudの接続を(選べ)と書いてあった。
7:3と同様のことをベンダーBにも伝え、こちら側は素人なので逆に、こっちが設定すべき情報を教えてくれと頼んだ。
8:ベンダーBもまた「この情報を『協力会社』に投げておきますね。足りないところがあればこちらから連絡します。」という不穏な言葉を残して去っていった。驚くべきことにこのセリフはベンダーAもBも同じだった。
9:こいつら・・・伝書鳩だ・・・。こっちは情報が全然足りてねぇのだが・・・。向こうはあれで・・・足りた・・・のか?
10:仕方がないので、RTX1200(予備機に回していたもの)を使って、自宅環境でAzureおよびOracleCloudとVPN接続するテストを実施することにした。
11:まずはAzureとつなぐべ。という軽い気持ちで始めたが、さんざん右往左往して2週間ネットワークのお勉強をする羽目になった。
悪戦苦闘の物語
ロシナンテ(rtx1200)に休暇を
これは、ロシナンテ(RTX1200)という老馬を駆り立て、Azuruクラウドという巨大な風車に挑もうとした、哀れな老人の物語である。
レガシー村の日常
ドン・MZ・キホーテはレガシーの村で平穏に鍛冶屋(社内システム担当)をしておりました。やれ鍬(パソコンの調子)が悪いだの、水車の水が止まった(Zoomの映像がプチプチ切れる)だの。包丁で指を切った(エクセル関数がエラーになる)だの、椅子の座り心地が悪い(これは本当に椅子の座り心地が悪い)だの。飼っていた猫が死んだ(電子レンジが壊れた)だの。言ってくる村人を相手に、時々苛立ちを感じながらも日々、平穏に暮らしていました。かつて王都で鍛冶職人をしていた彼からすれば(システム会社のフィールドSEから普通の業務会社の社内SEに転職した)、それらのことは苦痛でも何でもありませんでした。
レガシーの村は外部との交流も少なく、訪ねてくるものも少なかったのです。そんな外れの村(NTT西日本の閉域網フレッツVPN)の中で日々平穏に、穏やかな時間が流れていました。
ときに、村のはずれの森のその先に、物見櫓を建てることになりました(関東に新事業所を建てることが決まった)。物見櫓は村からは少し距離があり、人の足や狼煙だけでは不安が残る場所でした。人の足や狼煙では心もとないものがあります(東日本に閉域網対応すると意外とコストが高い)。ドン・MZ・キホーテはふと思い出しました。王都にいたときは時折伝書鳩が飛んでいる(インターネットVPNで外部接続したりしていた)のを見たなと。
彼は、村人にこう提案しました。森から鳩を連れてきてそれぞれに住まわすのだと(無料のインターネットサービスでインターネットVPNをはるのだと)。彼の目論見は見事に成功し、物見櫓と村の間では毎日一羽、パケティクスとSoftEterと名付けられた鳩が飛ぶことになったのです。
物見櫓は村人にたいそう喜ばれました。遠くに走る鹿の群れや、街道を歩く商人の馬車などを見つけては伝書鳩を飛ばし、村人たちに伝えていました(新規案件の可能性が広がりました)。
ある日、ドン・MZ・キホーテが屋根裏部屋を覗くと、そこではパケティクスが随分くたびれた様子で、餌箱の中から小さな粟の粒ばかりを選んで食べておりました。餌箱には丸々太った大麦や、ヒマワリの種なども入っているのに、粟の粒ばかりを食べるのです。ドンは村人たちが「最近鳩の戻りが遅い」と話しているのをふと思い出しました。
すると、ガタガタっと音がして、SoftEtherが入ってきました。彼は、体をねじらせて小窓をくぐり、それはもう、たいそう疲れたといわんばかりに床にしゃがんでしまいます。「おお、SoftEtherお疲れ様」ドンは彼を持ち上げると、足環の中に入っている手紙をつまみだそうとしました。ドンはおかしなことに気が付きます。SoftRtherの両足に足環が付いているのです。そればかりではありません。彼の足には紐が付いていて、紐には、木の実やどこかの庭先の飾りのようなものまで、あれやこれやと引っかかってぶら下がっていました。(インターネットVPNでつなぐパソコンの数がどんどん増殖しておりました)
「これは…いかん」ドンはつぶやきました。村の人たちは、鳩の便利さに気が付くとめいめい勝手にモノを運ばせていたのです。(やれ家で仕事をするとか、出張先で使うとか理由をつけて、あちらこちらでインターネットVPNを使っていました)
「このままでは鳩たちが死んでしまう(IPアドレスが足りなくなる)」ドンは声を荒げて村人たちに迫ります。「そもそも鳩というのは小さな手紙を運ぶためのもんじゃ、何でもかんでも運ばせていたら、飛べなくなってしまう(好き勝手にどこでも社内につないでいたら、セキュリティも何もあったものではない)」しかし村人たちは聞く耳を持ちません。「そうはいっても便利だし」「今更もとになんて戻れない」
ロシナンテ(RTX1200)との再会
「ええい、見てみよ!SoftEtherの足元を!これ以上ぶら下げたら、あやつは――そのうち落ちるぞ!!」ドンがいくら声を荒げても、村人たちは聞く耳を持ちません。それどころか日に日に鳩たちが運ぶ荷物の量は増え、半日で飛んでいた道のりも一日がかりのありさまででした。
そんなある日の朝でした、それは突然訪れたのです。パケティクスが小窓を潜ろうとすると、足に絡んだ紐が彼女の体に巻き付いて、そのまま彼女は、ぽとりっつと地面に落ちました。(好き勝手に設定していたせいで、SoftEtherのIPアドレスの競合が起き、一部の端末でVPNが止まりました)
ドンドンと激しくドアをノックする音でドンは目を覚ましました「なんじゃこんな朝っぱらから」ドアの外には村人たちが、怒り心頭といった表情で立っています「どうしてくれるんだ、手紙が届きゃしない(報告書が更新できない)」「大切な恋文なんだ、俺の人生を台無しにする気か(取引先への報告データが抽出できない)」「家で寝ている爺さんの様子もわかりゃしない(監視カメラの映像が止まった)」「食堂の飯がまずい(これは本当に食堂の飯がまずい)」村人たちは口々に不満を言うと、口をそろえてこう言います。
「どうしてくれるんだ。ドン。今すぐ元通りにしてくれ。」
「今すぐ……」
「どうしてくれるんだ。このままじゃあ、大切な手紙も届きやしない(業務に支障が出る)」
ドンはパケティクスの体にまとわりついた紐を、そっと慎重にほどきながら途方にくれました。どうにかこうにか紐を外すと、パケティクスはよろよろと小窓に向かっていき、小さく羽を動かします。彼女はまだ飛ぼうとしています。ドンはそんな彼女をそっと引き寄せると、そっと小窓を閉じました「もういい、もういいんだパケティクス」
そういってパケティクスの羽をなでるドンの耳元に、どこからかゴロゴロというもの音が聞こえてきます。ドンが顔をあげて音のする方を眺めると、そこには夕日に照らされて動く影のようなものがいて、だんだんと大きな音を立てて近づいてきます。そこには、村はずれの農作業を手伝い終わり、空の荷馬車を引くロシナンテ(RTX1200)の姿がありました。
ロシナンテ(RTX1200)はドンの前を通り過ぎると、水桶に顔を突っ込んで、ごくごくと水を飲んでいます。
「ああ、ロシナンテ(RTX1200)お前が、物見櫓に行けたなら、もっとたくさんの荷物が運べるのに」ドンはあきらめ顔でつぶやくと、今まさに自分の口から言葉に驚きました。「ロシナンテ、おまえ、いけるじゃないか。年老いたとはいえまだお前には立派な四本の足も、荷馬車を引くだけの力も残っているじゃないか(IPSecの設定できる)!」
鳩を飛ばしたときは、急いでいたのですっかり忘れていましたが、ロシナンテ(RTX1200)はもともと荷馬車を引いていたのです。時折遠くの町まで、行商の荷物まで運ぶことすらあったではありませんか(SE時代はRTX1200でVPN構築していた )。「ええい、なんでもっと早く気が付かなかった。」ドンはそう呟いて、ロシナンテのタテガミをなぜました「なあ、ロシナンテ、行ってくれるか」ロシナンテはブルと鼻を鳴らすと、ドンの顔をべろりと舐めました。その姿はまるで「ようやく思い出してくれましたね」と言っているようでありました。
最初の旅
「これからは、このロシナンテ(RTX1200)に荷物を運んでもらうっ!」
ドンはそう言うと、リンゴ箱の上から村人たちを見渡します。
村人たちはささやきます。「あの老骨が?」「鋤を引くしか能のない駄馬だろう」「鳩みたいに空を飛べないじゃないか」
「ええい、黙れ、黙れ、このロシナンテ(RTX1200)、昔は日に100里を駆け、荷台一杯の武器を運んだ軍馬なのだ。老いたとはいえ、まだやれるわい。少なくとも鳩よりは多くの荷物を運べるっ!さあロシナンテ、行こうか。」
ドンはロシナンテ(RTX1200)とともに森へ向かいます。ですがロシナンテ(RTX1200)は、森の前で立ち尽くしてしまいます。「どうした、ロシナンテ(RTX1200)進まぬか。お前はやれる、やれるのじゃ。」ドンがどれほど激励しても、ロシナンテ(RTX1200)はブルと鼻を鳴らすばかりで一向に前に進もうとしません。
「これはいったいどうしたことだ、おおいサンチョ、サンチョはおらぬか。」
ドンは小間使いのサンチョ・パンサ(ChatGpt)を呼びます。
「サンチョ、森の向こうの櫓まで、ロシナンテ(RTX1200)と進まねばならぬのじゃ、一緒に押せ。」
二人と一頭で荷馬車を押したり引いたりしてみますが、ちっとも前に進みません。
「旦那様、恐れながら」サンチョ・パンサ(ChatGpt)が声を上げました。「こりゃあ無理です。確かにロシナンテ(RTX1200)は老いたとはいえ確かに名馬でございます。」「しかし、彼だけならまだしも、荷馬車の車輪を動かすとなると、道がなけりゃあどうしようもありません。車輪がちっとも廻らないでさあ(IPSecの設定をしないとつながらない)。」「見てください、旦那様。ここには轍がありません。鳩なら空を行けましょうが、ロシナンテ(RTX1200)殿は地を這うしかないのです。道を拓かねば、どんな名馬も進めやしませんぜ(トンネルのセキュリティポリシーが合わんとVPNは張れません)。」
ドンは唇を噛みしめます。
「なんと……我がロシナンテ(RTX1200)の力ばかりを信じて、道を整える手間を忘れておったか。」
「それに、仮に櫓にたどり着いたところで、これが休める場所も、飼い葉桶すらねえじゃないですか(相手先のルーターが必要)。」
ドンは唇を噛みしめます。
「それも、そうだな……よし。」ドンは急いで自分の作業小屋に戻ります。そして何やらごそごそやると、あっという間に飼い葉桶を作ってしまいました(古いRTX1200がもう一台、事業所の引っ越しやら何やらで出てきた余剰品を、予備機として残していたのを引っ張り出した)。「これがあれば、櫓についてもロシナンテ(RTX1200)が飢えずに済むわい。」ドンはそう言って荷馬車に飼い葉桶を積み込むと、意気揚々と森に入りました。「なあに、ロシナンテ(RTX1200)の足腰は強い。こうして石をどけ、少し道を均してやればほれこの通り。(IPsecのConfig設定を設定しました)。ほれ、サンチョお前も手伝わぬか(設定なんてしばらくしていなかったので、ChatGPTにWebを検索して手順を調べてもらいました)。」
「旦那様、そのまま突き進むよりも少し回って通り道にした方が、随分と道が平らになりまさあ(ChatGPTにShow Configの結果をチェックさせて、ルーティングの設定を忘れていることを指摘されたり)。」「旦那様、この大きな岩をどけないことにはどうにも先へ進めません。ここはひとつロシナンテ(Rtx1200)殿に引っ張ってもらって(インターネット接続ルーターのポート開放しないとパケットが通らない)」「旦那様、これじゃあ道が二股になってしまいます。目印の一つもこしらえにゃあなりません(ポートフォワードしてセッションを流す設定が必要)。」などと大騒ぎしながらどうにかこうにか、櫓までの道を完成させます。
櫓の横の井戸水を飲むロシナンテ(RTX1200)のタテガミを撫ぜながらドンはつぶやきます。
「ようやった、ようやったぞ。お前さんはすっかり年老いて、もう畑の野菜を運ぶぐらいしかないと思うておったが、なあに、まだやれるじゃないか(インターネットサービス全盛の時代、社内ネットワークなんてすたれていくと思っていましたが、まだまだ使える。そして何よりVPN接続の手順を思い出したことに満足していました)。」
そういって、ドンは森の中にできた、獣道のような道を満足そうに眺めます。
彼方からの手紙
「おおい、ドン。なんか聞こえるんだが、ちょっと来てくれねえかーっ。」
櫓の上からドンを呼ぶ声がします。「なんじゃなんじゃ、騒々しい、わしは今疲れとるんじゃまったく、年寄りをこき使いおってからに。」
櫓に上ると、いや、登らなくても途中で、グワングワンというその音がドンの耳に入ってきます。何の音だろうといぶかしみながら櫓を登っていくと、物見の村人が向こうの方を指さしています「ありゃあ、あんだ?」ドンが目をやると向こうの方にうっすら、何やら巨大な建物がいて、それは建物だというのに動いているように見えました。そして確かに、グワングワンという音は、そちらの方からやってくるのです。
カタン。という音がして、一羽の鳩が櫓に入ってきました。それはSoftEterでも、ましてパケティクスでもない、ドンが知らない鳩でした。鳩はトコトコと見張りの村人に近づき、驚いたことに足環の手紙を自分の嘴でつまみ出して、ぽとりと落としました。
そこには、おどろおどろしいモンスターの絵と、『Azureからの招待状』という文字が書かれてありました。鳩はずいぶん長い距離を飛んだせいでしょう。他の部分は滲んでしまって読めませんが、Azureという文字と、片隅に書かれた地図は、確かにあの妙な音を立てる建物の場所のようでありました(取引先から、Azureのようなクラウドを使った、業務連携のためのシステム構築依頼が届きました)。よくよく目を凝らして手紙を見ると、かすかに『囚われた姫を救え』という文字が見えます。
手紙の裏にはなにやら呪文のようなものが書かれています。(ベンダーからVPN設定ヒアリングシートなるものが送られてきて、Azure側の設定が記載されていました)
「ああ、こりゃあいかん、早いとこ手紙が濡れっちまって読めないことを伝えねぇと」見張り人はそう言って、鳩を返します。しかし、一日たっても、二日たっても新しい鳩はやってきません(Azure側とRTX1200側の設定の対応が分からないので、こちら側がRTX1200であることと、RTX1200で対応可能な設定をベンダーに投げますが、Azure側の設定を教えてもらえればその通りに設定するの一点張りです)。
ドンは手紙に書かれた『囚われた姫を救え』という文字をじっと見つめます。救え、ということはこの手紙、助けを求める手紙に違いない。この手紙を送った送り主はきっと、姫を助けられなかったのだ。だから、見知らぬ誰かに地図と、この怪しげな呪文のようなものを託そうとしたのだ。返事の鳩が返ってこないのは、これを送った送り主はもう・・・・・・力尽きてしまったに違いない・・・・・・。呪文のように見えるこれはきっと、姫を救うための情報を敵に悟られぬよう暗号にしたものであろう。それを悟ると、ドンの正義感に火が付きました。
そして何よりーー「自分はやれる」そのことを示したいというドンの魂に火が付いたのです(このまま放置していたらシステムの利用環境の準備が進まない。このまま放置していると誰も動かない。自分でやるしかないと思ったのです。こっちで設定案を出してベンダーの尻をたたくしかない)。
「ーーこりゃあ、行かにゃあ、ならんの」(Azureってたしか、無料枠でテスト環境準備できたんじゃね?ということを思い出しました。ということで、RTX1200の予備機と個人アカウントでAzureにテスト環境を準備し、VPN設定して接続テストすることにしました。)
地図を見る限り、そこはロシナンテ(RTX1200)の足で、二日三日の場所であるように思えました。(まあ、テストして長くかかっても最悪、2~3日で終わるやろと思っていました)その程度であれば荷台に積んだ食糧だけで十分です。(YAMAHA公式にもRTX1200でAzureとVPN接続するガイドがあった)「少し昔を思い出すわい。ロシナンテ(RTX1200)、一つわしらがまだやれるってことを見せてやろうじゃないか。」「サンチョ、ほれ、お前もついてこい」(まあRTX1200でちょろっとつながるやろって思ってたんですけどね。)
動かぬロシナンテ(RTX1200)
「行くぞサンチョ」いうなりドンはロシナンテの尻に鞭を入れ颯爽と出発、したかのように見えました。しかし櫓までの道のりをえっちらおっちらやってきたばかりです。ロシナンテ(RTX1200)はすっかりくたびれて、動こうとしません。(とりあえず工場出荷状態に戻し、ファームウェアのバージョンを確認したら、えらく古い)
「旦那様、夜もずいぶん遅うございます、何をするにも急がば回れと申します。ここはひとつ今夜はお休みになって、明日の朝、腹ごしらえでもしてからお出かけになるのがよろしいのではないでしょうか。」そう言ってなだめるサンチョの言葉に「おぬしの言うとおりであるな。腹が減っては戦はできぬと申す。」ドンはそう言って、床につきました(Microsoft AzureとVPN(IPsec IKEv1)接続するルーターの設定を調べていると、RTX1200 のRev.10.01.59以上が必要だという記載があります 注:本来参考にすべきはMicrosoft AzureとVPN(IPsec IKEv2)接続するルーターの設定こっちです。RTX1200 Rev.10.01.76以上が必要です)。本当を言うと、ドンもまた、これまでのことに疲れてしまって、眠くて仕方がなかったのです。
「何事も準備が大事でございます。こうやって、ロシナンテ(RTX1200)殿の蹄鉄も変えてやらにゃあなりませんぜ。何しろどんな荒れ道を歩むことになるのやら、わかったものではございません。」サンチョはそう言って、ロシナンテ(RTX1200)の蹄についた蹄鉄を外そうとしますが、それはずいぶんとくたびれてしまっていて、なかなか外すのに骨がおれそうです。
「どけ、サンチョ、わしは鍛冶屋じゃぞ。」ドンはそう言ってサンチョをどけると、器用にロシナンテの蹄鉄を取り外しました(自宅にRTX1200を設置し、Telnet接続、ConfigでのローカルIPの設定とデフォルトゲートウエイの設定はすぐできた。)。「では旦那様、こちらの新しい蹄鉄を」そう言ってサンチョはピカピカの蹄鉄を差し出します(Yamaha公式ファームウェア(リビジョン)からダウンロードした最新のファームウェアを準備した)。「よし、任せろ。」ドンは自信満々に、蹄鉄を受け取るとロシナンテ(RTX1200)の足をグイとつかみ、蹄にくぎを打ちつけます。ところが、どうしたことでしょう、ロシナンテ(RTX1200)はずいぶん痛がって激しく暴れました(なぜか、バイナリのチェックサムが不正ですというエラーが出る)。
「ええい、真鍮の蹄鉄が気に入らぬと申すか。ならば、此れではどうじゃ。」鋼の蹄鉄をつけようとすると、ロシナンテはますます嫌がって暴れます(野良で拾ってきたファームウェアでアップデートしようとしますがやっぱりバイナリのチェックサムが不正です。というエラーが出る)。とうとう、ドンを後ろ脚で蹴り飛ばしてしまいました。
「痛たたたた。」蹴り飛ばされたドンは腰をさすりながら、ロシナンテ(RTX1200)を恨めしそうに睨みます。「ん?」長年の畑仕事のせいでしょうか、ロシナンテ(RTX1200)の蹄はがたがたで、此れでは普通の平らな蹄鉄をつけても痛いに決まっています(Configをよくよく見ると、そこにはRTX1200ではなく、N1200と書いてありました。機械本体にもしっかりとBizBox1200と印刷されています)。
「すまなんだ、ロシナンテ(RTX1200)、こんな蹄では痛いに決まっておる、履きなれた靴でなければわしらも足を痛める。本当にすまぬ。よおし、待っとれ」ドンは放ったロシナンテの蹄鉄を拾い上げると、器用に新しい蹄鉄と組み合わせて、新しい蹄鉄を作りました(N1200シリーズ等のNTT専用機は専用のファームウェアが必要です。こちらのNTT西日本のサイトでキーワードN1200で検索すると出てきます。もしかすると東日本の場合は違うファームかもしれませんが、未検証です)。
新しい蹄鉄は足になじむのか、ロシナンテ(RTX1200)はたいそう喜んだ様子で、今にもスキップをして、空でも飛びそうです(自分のPC からRTX1200を経由してインターネットにつながりました。Yahooニュースで先ほど更新されたニュースが読めます)。
国外への出立 通さずの関所
「では参ろうか。」ロシナンテの荷台に食料やら着替えやらを積み込みます「おおっとこいつも、持っていかんとの」ガチャガチャ音を立て、手製の武器を積み、意気揚々と歩き始めました(RTX1200のGUI画面でIPSecの設定とルートの設定をします。相手先は会社です。事業所間では開通しているのでつながるはずです。と思っていました)。
意気揚々と街道を進み、国境についた頃のことです。
「ちょと、ちょっと、ちょっと。」雀のように囀りながら、一人の男がドンのもとに駆け寄りました。「爺さん、国外に出るならこっちで出国審査してもらわないと、国外逃亡で指名手配になるぜ。そんで、帰ってきたら、縛り首だ。」男は肩で息を切らしながらドンを引き留めます。
「なんと、しかし、パスポートはあるぞ(デフォルトゲートウェイの設定はした)。」「それに、見てみよあちらの連中を、物見遊山のような格好で行き来しているではないか(YahooニュースもYouTubeも見られる)。」
「ああ、爺さんあれは、観光目的(HTTPポート)だからビザ要らないの。だが爺さん、あんた見たとこ商売だろう?商売でないにしたってその、馬と大荷物、通関通さないことには出すことも、ましてや、帰ってくることもさせるわけにはいかない。あんたこのまま出てったら、二度と帰れなくなるぞ。」
「ええい、うるさい、わしは姫を助けに行かねばならんのだ、通せっ。」ドンは強引に国境を越えようとしますが「おおい、来てくれ。」男は仲間を8人も呼び、ドンを国境の門のわきにある小屋に引きずっていきます。
「それで、出国目的は何ですか?」メガネをかけた男がドンの前にすわり、いろいろと尋ねます。「姫を、助けたいのだ。いや、助けねばならぬのだ。」ドンは手紙を振り回してそう叫ぶばかりです。メガネの男は肩をすくめ、ちらとサンチョを見ると「なあ、あんたから爺さんをなだめちゃくれんか。」と助けを求めます。
「旦那様、ロシナンテ(RTX1200)殿を連れて、国外(自宅の外にインターネットVPN接続するには)ビザを取得して、荷物の通関を通さねばなりません(パケットフィルターで禁止されているVPN用のポートを透過させなければいけない)」
「それに、戻ってきたときにも荷物をいったん預けて、自宅に送ってもらわにゃあならんのです。それには自宅の住所をここで登録しておかねえと(ポートフォワードの設定)、荷物全部をお召し上げの上、不法入国、ご禁制の品でもあった日にゃあ縛り首でございます。はやる気持ちはわかりますが、ここは書類仕事に付き合う必要がございます。そうでなあきゃあロシナンテ(RTX1200)殿とはここで、今生の別れにございます。」
サンチョはドンの肩をさすり、一生懸命になだめます。ドンはフウとため息をつくと。しぶしぶという様子で椅子に腰かけます。
「それで、荷物は?」「食料と武器じゃ」「馬は連れていく?」「当り前じゃ」「向こうで仕事する予定は?」「ない」「それならこれと、これと、この書類(UDP4500とかUDP500、greとかVPNに必要そうなポート)か。就労ビザ(80ポート)はいらないっと、けど一応渡しとくか。」男はそう呟きながら、ドンの前に書類の束を積み上げます。そして「おおい、おまえら、表につないである馬、連れて行くってさ。検疫しといてくれ。」先ほどドンを引きった男達に声をかけると、男たちはロシナンテ(RTX1200)の方に駆けていきました。
ドンはUDP4500とか、UDP500とか書かれた書類を前にして目を白黒させています。「旦那様、取り合えずこの書類の右下にサイン(ポート透過設定)して、右下に住所を記入(ポートフォワード)すればよいだけです。今のところ入用そうな荷物の申請は全部そろってございます。見たところ余計なものも混じっているようにも見えますが、なあに、多い分には旦那様の家が危険にさらされるだけです。心配するようなことはございません。それで万事解決晴れて旅へって寸法でさあ。」
「だがしかし、わしは姫を助け出したいだけなのじゃ。なのになぜこんなに・・・」ドンは書類の量にうんざりしました。しょんぼりと『Azureからの招待状』に目を落とし、じっと見つめます。メガネの男は招待状を見ると大笑いします。
「なんだ爺さん、そいつは隣の国の、クラブAzureの招待状じゃないか。しかもそいつは、ハロウィン街コンイベントのやつだね。なんだいなんだい、それならなおさらこの書類は書いといた方が良いぜ。確かにあそこのクラブ、股の緩めの女がたくさんいるって評判だから、ちょいと遊んでやろう。なんて連中は、観光気分でひょいひょい出ていくんだが・・・街コンってことは、姫さん助けたら連れて帰ってきたい。誠実な出会いを求めてるってこったろ?」
「むう、それは、女に誠実であるのは・・・男の義務じゃ。」
「なら、なおのこと、その書類、書いといたって損はない。たまにいるんだよ、向こうで遊びのつもりが子供までこしらえて、入国審査で面倒なことになる奴がさ。」
「(ポートフォワードで)”誰かを”招こうってんなら、ちゃんと迎えの手はず整えないとダメってえもんだ。しっかり準備して、姫さん迎えてやんなきゃ。それが誠意ってもんだ。」
「はい、OK。じゃあ、良い旅を。」メガネの男は満足そうにトントンと書類を整え、ファイルに挟むとファイルの背中にラベルを張って(RTX1200のローカルIPアドレスをポートフォワードに登録して)書棚にしまいながら、ドンの方を振り返りもせずにドンを送り出すのでした「ハロウィンイベントってとうの昔に終わっていたような気がするが・・・。」とつぶやきながら。
はしゃぐ男女
ドンは巨大な建物の地下へと続く入り口にすえつけられたネオンサインを見つめておりました。ネオンはチリチリと輝き、入り口に数人の黒づくめの男が立っております。
「ここで、あっておるよな?」ネオンと招待状を交互に眺め、立ちすくみます。
招待状にかすかに見えるClubAzureのロゴは、確かにネオンと同じに見えました。
入り口の前には数百人は居るでしょうか、思い思いの格好をした男女が並んでおりました。男も女も自分の姿を魅力的に見せようと、ある男は自分の筋肉を精一杯強調し、ある男はこじゃれたスーツで少しでも自分が知性的であるかのように見せております。ある女は胸を強調した服を、ある女は美しい足をより美しく見せようと高いヒールを履いています。
「最近、自分のExcelファイル、全部Blobに置いてんの~。」
(お前のPCの汚いデスクトップから置き場所が変わっただけでは?※作者心の声)
「Virtual Desktop作っとけば、カフェでカプチーノ飲みながら仕事できるし~」
(メールチェックと、報告書作成ぐらいしかしとらんヤロガイ※作者いら立ち)」
「Azure AI Servicesに任せとけば、もう人間いらないっしょ?」
(ソースと論理のチェックは指示出した側の仕事やぞ※作者叫び)
「Azure OpenAIに“月次報告作って”って言ったら、
めっちゃそれっぽいの出てきた!もう俺、働かなくていい説」
(そ・れは・・・報告ではなくて、創造想像※捏造では?※作者焦り)
「Power BIでグラフ出しただけで、部長が『おお~!』って言ったの、マジ神体験」
(グラフ程度エクセルレベルやぞ?※作者突込)
「Azure Cognitive Searchのおかげで、自分で探すって概念、もう忘れた~」
(もう、アホかと…※作者絶望)
「Azure AD B2Cって言っとけば、なんかセキュリティ強そうじゃん?」
(“って言っとけば”で済ませるやつが一番危ない※作者立眩[物理])
「ARMテンプレート、なんかコピペでできたし~」
(ちょおま、中身理解してないやつのコピペは、地雷の温床※作者絶望)
「Log Analyticsで何でも見えるから、監視バッチいらないよね」
(見える≠気づく≠通知される≠対応できる。何が見たいのかわかってか?※作者怒り)
「クラウドってもう、未来って感じだよね~」
(太古の昔のクラサバとの違いがよくわからねぇ※作者迷い)
などと妙な言葉を口にしています。黒ずくめの男は入り口で入場料を受け取ると、左手の甲にスタンプのようなものを押します。わざわざそれにブラックライトを当て、スタンプが光ると扉を開けます。扉が開くたび、最近はやりのBuzzwordというバンドの曲が、早めのビート音とともに流れてきていますが、ドンはそんなバンドのことなんて知りません。なんだか耳障りな音に顔をしかめながら、なるたけおとなしそうな青年に声を掛けます。
「のう、ここは、なんじゃ?」「あ~なに?」青年は耳からイヤホンを外し、面倒くさそうな顔でドンをにらみ、手元の招待状をちらと見ると「それ、ずいぶん前のインビテーションカードじゃん。そのイベントはもう終わったと思うけど。入場チケットは、まあ使えるかも。爺さん、入るんだったら列の一番後ろに並びなよ。でも、多分その恰好じゃあ、あそこの黒服に追い返されるに決まってるけど。まあ関係ないか。ほらあっち。」青年は列の最後尾を指さします。
「並べということか。」ドアからこぼれる音に混ざって、青年の言葉がよく聞き取れません。身振りから察するに一番後ろに並べということでしょう。招待状を眺めてから指さしたということは、とにかく場所はあっているに違いありません。ドンはしぶしぶ列の最後尾に並びます。
30分ほど経ったでしょうか、ドンは黒づくめの男に招待状を見せておりました。「確かに、これは、うちのインビテーションカードっすけど」「このハロウィンイベントはもう終わってて・・・(いまやAzureのVPN接続はIKEv2が前提)」「でもこのインビ、関係者用のやつっすよ。」「そうはいったってお前、こんなじじい、ドレスコードではじくだろ」黒ずくめの男たちは何やらひそひそ話ています。「マネージャーいいすっか、汚ねぇ爺さんがどでかい荷物もて来てるんですけど。いや、追い返したいんですけど、それが、持っているのが関係者インビテーションなんですよ。ちょっとややこしそうで、このまんまだと列を捌けそうにないんで、対応してもらっていいですか?」胸元につけたインカムにつぶやきます。(Azureの無料アカウントはことのほか簡単に作れましたが、Az1~Az6はするすると作成できたのですが、どうにもIKEv1でつなぐ方法が分かりません。RTX1200が古い機械なので、IKEv1でつなぐ必要がある。と思いこんだのが間違いの始まりでした)
しばらくすると、扉の奥からコロコロとした小男が出てきました。「あー、お客様こちら関係者用の招待状でございますね。」「オーナのお知り合いでいらっしゃいますか?」「それであのう、そちらの・・・馬と・・・お荷物は、いったい何でしょうか?」
「これか、これは、名馬ロシナンテ(RTX1200)である。」ドンは胸を張って、ムフウと鼻を鳴らします。「そして、積み荷は、食料と、わしが作った武器じゃ。」
「ああ、ああ、そうですかそうですか。それでは。」小男はすべてを察したという顔をします。「この地図を頼りにうちにいらしたと、そういうことですね。」「そうである。通せ。(RTX1200でIKEv1構成のVPN接続させろ)」
小男は黒服の方を振り返ると、「ごめんごめん、このイベント婚活イベントでさあ、人が集まらなさ過ぎて、取引先にもばらまいたんだわ。たまにこういう業者いるんだよ。うちのショップカードとか納品地図代わりにしちゃうの。多分この爺さん納品のひと、裏口に案内して。棚入れまでやってもらうから、入館証も渡してあげて(IKEv1でカスタム接続設定しようとするとPowerShllからのコマンド直書きになります)。」そういって、扉の奥に消えていきました。
「なんだ爺さん納品のひとか。その地図だとこっちについちゃうよね。ほらこっち。」黒服の男は路地裏に歩くとドンを手招きします。ドンは素直にトコトコと黒服の後をついていきます。「にしても大変だよね、オープン後ってことは急な発注だよね、なのにこんなに時間食っちゃってさあ、ホント、上の指示が適当だと現場が困るよね。俺も現場だからわかるよ。でも、申し訳ないけど、厨房のひととかもう営業中で忙しいから、棚入れとか、自分でやってもらうことになると思うけどよろしく。ああ、これ、入館証。あとは中に誰かいると思うんで、声かけて、でも邪魔しないでね。」(IKEv1でカスタム設定をしようとすると、UIは準備されておらず、PowerSell(7)を使って、コマンドからの設定になるということが分かりました。実際はこれ、やる必要がなかったのですが・・・)。
そう言って黒服はPowerShellと書かれた入館証をドンに手渡すと、「ああ、そうそう、棚入れするときには注意してね、他のベンダーさんと共用なんで、うっかり書き換えたりしないでね。共通リソースなんで。」最後に妙なことを言って去っていきました。
バックヤードの迷宮
扉の中に入るとほんのり、据えたにおいが漂ってきます。脇に目をやると、大量のごみが無造作にかごに置かれて、どういうわけだかいくつかのかごには明らかに不燃とか、生ごみと書かれているのですが『捨てるな、なぜかたまに動く』というシールが、それはもうあちこちに貼ってあります。中でもTESTと書かれたそれからは特に強いにおいがしてあるのですが、とりわけ多くの『捨てるな』シールが貼ってあります。
「むう、ごみなのに、捨てるなとはいったい・・・。」ドンはえもいえぬ不安を感じながら、エレベーターの前に立ちます。チーンという音がして、ぐわあと扉が開くと、床が勝手に動いて、エレベーターの中に吸い込まれていきます。
(告白:PowerShellを使い、ChatGptに相談しながらあれこれしていたところまでは覚えているのですが、ごちゃごちゃいじりすぎて、正直何をしたのか覚えていません。結局ここPowerShellで作ったあれやこれやは全て削除して、無に帰したので私の作ったごみはちゃんと回収車に乗って、いるはずです。なので、この章は完全にフィクションです。ほぼChatGptに作ってもったものを加筆修正しています。技術検証はほぼ、しておりません。ほぼしていないというか、完全にしておりません。キリッ。以上告白という名の言い訳、終わり)
ゴンっという音がして、突然エレベーターの扉が閉まります。「横へまいります」アナウンスとともにいきなり横に動くものですから、ドンは壁に体を打ち付けて、顔をしかめます。
「旦那様まずは、Azure PowerShell 環境を準備準備してくださいまし、普通のやつじゃあございませんPowerShell7を手に入れるのです。」横を見ると、サンチョ・パンサが腰をさすりながら、何やらこんなことを言っています。言われるままにドンは手を動かすと今度は「Connect-AzAccount、Get-AzContext」ロシナンテ(RTX1200)が話し始めます。ロシ・・・ロシナンテおまえ、話せたのか、ドンは驚きながら言われるままに手を動かすと「旦那様、SubscriptionNameが空です。Connect-AzAccount -UseDeviceAuthenticationで再挑戦して下せえ。」そんな声が聞こえます。そうこうしている間もエレベーターは、右へ左へ、後ろから前からドンたちを振り回しながら進んでいきます。
チーンという音とともに二人と一頭は放り出されました。互いに顔を見合わせます。「サンチョお前、これはどうした。」サンチョの顔を見ると、それは明らかにキジトラの猫の顔をしていて、帽子をかぶり、ステッキを持っています。
「ようこそ、ClubAzureの“まだ正式には開店していないけど、なぜか稼働してる階層”へ」猫の顔をしたサンチョが恭しくお辞儀をし、背中を向けるとすたすたと進んでいきます。「なんじゃこれは・・・」『DoNotDelete_2021_Migration』と書かれたラベルが張ってある棚をドンがつつくと、それは棚なのに、ぶよぶよとして、時々ピクンと動きます。
サンチョは持っていたステッキでぴしゃりとドンの手をたたき「あ、それ、某社の移行チームが一時的に置いたって言ってましたけど、担当者もう異動しちゃって。たまに動くんで電源は切らない方がいいです。課金メーターはガンガン上がってるんで、触るとやけどします。」わけのわからないことを言っています。
脇に目をやると小人が数人、忙しそうに何かを並べています。「あれ?このIP、今夜のルールに入ってないけどいいの?」「え、今の作業は今夜のイベントの話じゃないよ?」「ああ、ダメだって、青いのだけをこっちに、赤いのは今夜のと共通なんだ。」
ドンが驚いて立ちつくしていると「ああ、もうしょうがないな、ほらこっち」今度はロシナンテが立ち上がり、ドンの手を引いて先へと進んでいきます。奥の方ではズンズンという音がして、スタック兄弟が「いやー、次の“マルチリージョンフェス”に向けて舞台組むぞー。あ、でもこの辺、一部今日のイベントとネットワーク重なってるんで、気をつけてくださいねー。ああそこ踏まない踏まない。だからそれ今動いてるんだって。」などとやっております。
「なあ、サンチョよ、わしは・・・ただ・・・姫を救い出したいだけなのじゃ(VPNセッションをはりたいだけ)」
「ああ、ならこれ。」サンチョはそう言って、PublicIpAddressを作るスクリプトやら、Virtual network gatewayを作るスクリプトを手渡します(現状を伝えるとChatGptが前提にあわせたスクリプトを書いてくれます。実はこれが地味に助かって、GUIの画面よりも何を設定しているのかがよくわかります、正直なところ、(中途半端に日本語訳された)画面でやるよりもパラメータが把握できる分、こっちの方が確認は楽な気すらしています)。
スクリプトを流すと。The gateway sku VpnGw1 provided for VpnType PolicyBased in invalid. The allowed gateway sku is Basic.などのエラーが出てきて、床がぐるぐる回ります。
(IKEv1で接続したいならVpnGateweyはrootBasedでなくてPolicyBasedで作ってね。でも、PolicyBased を使いたいなら SKU は「Basic」一択、「Standard」は使えないよ。でも、Basicで作ると接続設定にカスタムを使えなくなるよ。カスタム使えないとRtX1200との設定できないよ→無理やん)
ドンはすっかり疲れ果て、もう、ええわい。そう言って床に寝そべり、寝てしまいました。
遠くなのか耳元なのかよくわからないところでかすかに、「下へまいります」という音が聞こえました。
ウサギ穴をおりると
突然床の底が抜け、ドンはポンっと地面に放り出されました。あたりを見渡すと、それは何とも不思議な町並みで、あちらこちらにみょうちくりんな建物が建っています。それはひょろ長い塔であったり、丸っこいログハウスであったり、煙突が3つもある建物だったりと、おおよそ何のためのものなのか、見当もつかないものだらけです。
「ああ、忙しい忙しい。」懐中時計を手に持ったウサギがかけていき、ずっと向こうに見える路地に消えていきました。ロシナンテも、サンチョの姿も見当たらないので仕方なく、ドンはウサギの駆けて行ったほうに歩いていくことにしました。
歩いているとポケットの中で何やらジャラジャラと音がします。なんだろう?と探ってみるとそれは、7枚の金貨でありました(Azureは検証用に初回登録すると、2万円分のクレジットがもらえます)。これだけあったら一か月は飯が食えるわい。ドンは少しうれしくなりました。
ログ・ロギン卿(Lord Logging of Insights~Azure App Insights~)
「おまえ、何をしておる」ピンとはねた口髭を蓄えた方メガネの男がドンを呼び止めます。男の周りには山高帽子をかぶった小人がうろちょろして、小さな紙きれを男に渡すと向こうの方に走っていきます。「なんじゃこの口髭男は」ドンはけげんな顔をして、男の前を通り過ぎようとしましたが、口髭男はドンの肩をグイとつかむと顔を寄せて。
「おぬしが何をしておるのか、わしは把握しておかねばならぬ。見たところ歩いて居るように見えるが、どこに向かっておるのじゃ。」
「知らぬ」
「知らぬではお前、エラーになってしまうであろう。聞かせよ。」
「馬と、キジトラ猫の顔をした男を探して居る」
「ほう、キジトラ猫とな、キジトラ猫、キジトラ猫っと・・・」
口髭男は手に持ったファイルをめくり始めました。めくっているそばから小人たちがファイルにメモを放り込んでいきます。
「おおあった、キジトラ猫と言えばRedis Premiumばあさんが飼っておるな、それと、Web App for Containers城にも野良で一匹住み着いておる、あいや、3日前の明け方4時38分27秒に子猫が生まれたから、合わせて3匹か、それと・・・」口髭男は早口でまくしたてますが、早口すぎてさっぱり聞き取れません。
「ありがとさん、助かった。」ドンは相手をするのもくたびれると思って礼を言い、その場を去ろうとします。
「では、これはもらうぞ。」口髭男はそう言って、ドンのポケットから金貨を一枚、勝手に取り出すと、満足そうに去っていきました。
リカバリ侯爵(Marquis of Vault~Azure Backup / Recovery Services Vault~)
向こうの小道の方からトンカントンカン音がします。鍛冶屋の音に違いありません。ご同業であれば少しは話も分かるだろうと、ドンは瞳を輝かせて小道をのぞき込みます。
小道の奥では青いデニムのオーバーオールを着た小人たちが、図面片手に忙しそうにしています。
「なんだ大工か。」ドンは引き返そうとしますが、ポンと肩をたたかれ、「おいお前さん、ちょっと見てってくんな。」と呼び止められます。振り返るとそこには、身の丈2メートルあろうかという大男が腕組をして立っておりました。
「ささあ、こっちだ。」大男はドンの背中を押して、いかにも新築ピカピカの家に引きずり込みます。「どうだいこの柱、立派なもんだ。ちょっとやそっとのことじゃあびくともしない。それにこの階段、柱の周りをぐるりと回って優雅に二階からご登場ってわけだ。それからこのソファー緑の皮張りこだわりの品だ・・・」大男は家の中を案内して回り、あれやこれやと自慢します。一人の小人がやってきて、何やら大男に耳打ちすると、大男はすっかり青ざめて、「おおい、新しいのに代わるってよ。」ドンを表にせかすと小人に声を掛けます。
男の号令で小人たちはわらわらと家に集まり、あっという間に家を壊してしまいます。向こうの方からずるずると新しい家を引っ張ってきて、よいしょとそこに据え付けます。新しい家は全くさっきの家と代り映えしないようにみえますが、大男は「さあさ見てくれ。どうだいこの柱、立派なもんだ。」そう言ってまた初めから始めます。今度はさっきの小人とは違う小人が大男の耳元でささやきます。再び大男は青ざめて、「こいつはいらん。元に戻すってよ。」そう言うと、小人たちは再び新しい家を持ってきます。
「ほら、こうしてきれいに元通り。」そう言って大男は家の中を案内しますが明らかに、ソファーの色が違います。どこから見ても赤いのです。
「何やら、ソファーの色が違うようじゃが。」ドンがそう言うと、「そうかい?すっかり同じはずだ。まあ、仕様ってやつよ。」男はそう言うと、「それじゃあ、こいつはもらうぜ。」そう言って、ドンのポケットから金貨を一枚、勝手に取り出すと、満足そうに去っていきました。
ディスク子爵(Viscount Premium~Premium SSD~)とマダムサーチ(Madam Search~Azure AI Search~)
「やれやれ、それにしても姫というのはいったい、どこにおるのじゃ。」ドンは、招待状に何かヒントのようなものが見つけられないかと思ってポケットをあさります。
招待状が、ない。
ドンは慌てて他のポケットを探しますが、どこを探しても招待状は見つかりません。胸ポケットにも、ヒップポケットにも、カーゴポケットにもないのです。「こりゃいかん、これではどこへ行けばよいかも皆目見当がつかん。」ドンはすっかりしょんぼりして、その場に座り込みます。
「探し物かい?」日傘をさした女がドンを見下ろします。「きっと落とし物だよ。」今度は足元で声がして、シルクハットの小男が嬉しそうに声を上げます。
「ああ、招待状が、ないのじゃ。」
ドンが力なく答えると、「ついてきて」そう言って小男がドンの手を引きます。「ほら、さっさとしな。」日傘の女はドンの尻を蹴飛ばします。
「きっとここにあるよ。」小男が自慢げに指をさすその先には、足が一本折れた椅子やら、片方だけの車輪やら、半分に割れたレコードやらがうずたかく積みあがっています。中でもとりわけ多いのは[Dailyreport20210725]とか[ManualVer3.78(~20220504)][備品棚2020改々最新]などと書かれたファイルの山です。
「さあ、やるよ」日傘の女がファイルの山に突進していきます。彼女はファイルをぱらぱらとめくり、「違うね、これも違う」とつぶやきながら、片端からファイルを後ろに放り投げます。小男は嬉しそうにそれを拾い集めると、うずたかく積みあがった山にそれを放り込みます。そうしている間にもどんどんと、蝶ネクタイをした小人たちが何やらいろいろながらくたを集めてきて、ガラクタの山はますます大きくなっていきます。
「きっとこれさね。」女はドサリっとドンの前にファイルを積み上げますが、どこにも招待状は見当たりません。
「ない、確かハロウィン何とかといっておったような・・・」ドンがそう呟くと「なんだい、そいつを早く言いな。」と女はぷりぷり怒りながら再びガラクタの山に突進していきます。
ドンの脇を一人の小人が走り抜けます。その手には見間違うはずがありません。招待状がありました。「ああ、あった、やれやれ。」ドンは小人が投げた招待状を拾うと、ポンポンと膝をたたいて立ち上がります。
シルクハットの小男と日傘の女はくるりとこちらをふりかえり、「それじゃあ、こいつはもらっていくよ。」そう言って、ドンのポケットから金貨を二枚、勝手に取り出すと、満足そうに去っていきました。
メトリクス男爵(Baron Metric of Monitor~Azure Monitor / Metrics / Diagnostic Settings~)
ドンは道端の木箱に腰かけて、ポケットの金貨をそっと撫ぜました。チャリチャリと3枚の金貨が音を立てます。「なんじゃお前さん。随分と顔色が悪い。ほれ、ちょっとこっちへ来い。」見上げるとそこには、ヤギのような顎髭の白衣の老人が立っておりました。
ドンはすっかりくたびれて、口を開くのも面倒で、老人の後をついていきます。
「ほれ、そこに座れ。」老人はドンを丸椅子に座らせると、ドンの正面にどかと腰を下ろします。白衣を着た小人がわらわらと寄ってきて、あっという間にドンを裸にしてしまいます。
男がドンの体を軽く押すと、丸椅子がくるりと回ります。あんまり丸椅子が早く回るものですから、ドンは目を回してしまいます。そんなドンの様子など気にも留めずに老人は、背中をたたいて「おかしなアプリは飲み込んでおらんようじゃな。」とか、ドンの舌を引っ張り出して「ウィルス感染も大丈夫そうじゃ。」とか「ファイルの破損も大丈夫」などとぶつくさ言って、「念のため、アップデートもしておくか。」とつぶやくと、ドンの口にさらさらと苦い粉を流し込み、乱暴に水を注ぎます。老人が鼻をつまむものですから、ドンはゴクリとそれを飲み干してしまいました。横で小人が「Operation was canceled by the user or system」などと喚いてますが、見ないふりをしています。
「うむ異常なしじゃ。帰ってよし。」そう言って老人はポンとドンの背中をたたき、立ち上がります。ドンがやれやれひどい目にあったと服を着ていると、「それじゃあ、こいつはもらおうかの。」そう言って、ドンのポケットから金貨を一枚、勝手に取り出すと、白衣の小人たちがドンを持ち上げ、ぽいと外に放り出します。
IP公爵(Duke of Public Net~Public IP & Load Balancer~)
何が何やら訳が分からぬ。ドンが途方に暮れていると、向こうの方からくすくすと笑い声がして「迷子かな」「迷子だよ」「助けなきゃ」「助けないとね」という会話が聞こえます。
声の方に目をやると、向こうの方からトコトコと半ズボンの少年が二人こちらに近づいてきます。こぎれいな格好をしたその二人は、見た目はすっかり瓜二つで、いかにもいいところのお坊ちゃんという風体でありました。
「こっちだよ」「いいやこっちさ」「こっちの方がすいている」「こっちの方が近道さ」二人で何やら言い争って、ドンの両手をそれぞれに引くものですから、ドンは体が二つになるような心持でありました。
「いやいやちょっと待っておくれ。」そう言ってドンは二人の手を振り払うと、「わしは姫を救いに行かねばならぬのだ。」招待状を見せて立ち去ろうとします。「それならなおさら、僕たちと遊ばなきゃ」二人の少年は声をそろえてそう言います。
「僕たちは、そうやって訪ねてくる人をずっと待っているんだ。」
「最近誰も来ないから、ずっと退屈していたんだ。」
そういうとまた「こっちの方が近道だ」「こっちの方が快適だ」と言って、ドンを左右に引っ張ります。「いたたたた。」思わずドンがよろめくと、右手の小道に少しばかり入ります。左手の少年は残念そうに手を放し、右手を引いた少年は嬉しそうにズンズンドンの手を引いて、あっという間に小道の出口まで連れていきます。
「それじゃあ、こいつはもらっていくね。」少年はそう言って、ドンのポケットから金貨を二枚、勝手に取り出すと向こうの方に走っていきました。
ドンのポケットの中にあった金貨はすっかりなくなってしまいました。
すると突然、ドンの周りに警察官の制服を着た小人がわらわらと集まってきました。[Cost Management]というワッペンをつけた小人たちは、ドンを担ぎ上げると、あっという間にどこかへ連れて行き、ドンをポイと投げ捨てるのでした。
昇る朝日
次の日、カラスがひどくわめいています。ドンはごみの中で目を覚まします。
うう、頭が痛い。昨晩はさんざんじゃったわい、そう呟いて、体についた吐しゃ物を払っていると、招待状の片隅に、婚活イベントパーティーナイト(XXXX年〇〇月△△日 PM7Str)の文字を見つけました。去年の日付です・・・(ヤマハ公式のAzureへの接続設定案内の中にしっかりとIKEv2で接続する方法が載っていました振り回された今ならはっきりわかります。IKEv2で設定できるのなら、全く問題なくVPN構築できます)
なあ、ロシナンテ、わしは・・・もう・・・疲れた、少し休もうや(改めてAzureとのVPN接続をやり直します。すんなりとVPNが接続状態になり、双方向でPingの確認もできました。ギリギリ無料のクレジットの枠内に収まりました)。
テストが終わったらAzureのリソースは速やかに・可及的速やかに削除しないと、すごいペースでクレジットが減ります
繰り返します、テストが終わったらAzureのリソースは速やかに・可及的速やかに削除しないと、すごいペースでクレジットが減ります
沈む夕日
そういって、ドンは、ロシナンテとともにどこを目指すわけでもなく歩き始めます。
気が付いたら海とかついちゃって なんかもー急に ヤル気がなくなって
<○_〆
荒ぶる鷹のポーズ!
ヘ○ヘ
|∧
/
たそがれちゃって 海とか見ながら
○
(ヽヘ
荒ぶる鷹のポーズ!
ヘ○ヘ
|∧
/
・・・肩いてえ・・・
○
(ヽヘ
エピローグ おまけ
YAMAHA公式のOracleCloudとのIPSecの設定資料の中にRTX1200の文字はありません。つながらない理由を確認できていませんが、そろそろ、ロシナンテ(RTX1200)に「お疲れ様」というべきでしょう。
後、俺にもな。休みてぇ。