トライン(120度)のアスペクトとは、ホロスコープ上では惑星同士の位置関係が120度になる関係になります。
こんな感じです。
トラインとは、トライアングル(triangle)と同じく数字の3や三角を意味しています。120度はホロスコープ360度をちょうど三分割する角度ということで、トラインと呼ぶわけです。
別途詳しく解説する必要がありますが、3つの惑星がトラインの角度を取り、正三角形を形作るグランドトラインというアスペクトパターンがあります。とても安定的なアスペクトです。グランドトラインの一片をなすアスペクトがトラインです。
3という数字は古来から安定を表す数字です。三位一体とか三脚とか。三脚は三点を結ぶと必ず面ができるので、平らなところでなくとも足の長さを変えることで必ず安定する状態を見つけることができるので、あの形をしているのです。四脚だった場合、安定するように調整するのが大変になります。
そんなわけで、トラインは安定した調和のアスペクトとなります。落ち着いた状況であり、穏やかな状況です。無理なく快適に過ごせる状況ということになります。ただし逆説的に、動きがなく怠惰な状況をもたらすとも言えます。
惑星同士が心理的に安心できる距離だと捉えると良いかもしれません。私がホロスコープを見るときには、惑星同士が十分にパーソナルスペースが取れている状態だと捉えています。パーソナルスペースとは、
0㎝~45㎝ | 密接距離 恋人同士の距離 |
45cm~120㎝ | 個体距離 友人関係の距離 |
120cm~360㎝ | 社会距離 知り合い同士の距離 |
360㎝以上 | 公衆距離 他人同士の距離 |
と言われています。イメージとしては、個体距離にやや近い、社会距離が確保されているぐらいの感覚です。特段に相手に干渉しすぎず、必要があれば手を差し伸べることができる距離です。これが150度では公衆距離になってしまい、関係性が生まれません。
もう一つ、トラインのアスペクトを取るときに重要な要素があります。サインの極性です。必ず一方が男性性のサイン、もう一方は女性性のサインに惑星が位置します。同じテーマに向き合いながら、お互いの不足しているものを補い合える関係といえるかと思います。
トラインの位置にあるとき、惑星同士は同じ元素(火・土・空気・水)のサインの中に居ます。惑星同士が良き友人として付き合っていくことのできる距離、友人として同じテーマ(元素)に向き合うとき、これがトラインというアスペクトなのだと解釈しています。