獅子座が象徴するもの


獅子座(獅子宮)
元素:火 支配星:太陽 様相:不動宮(固定)
極性:男性

エネルギーの塊・天真爛漫・猪突猛進・楽天的あるいは、人の意見を聞かないといった事象を象徴します。

蟹座の次にやってくる獅子座は、内側に蓄えたアイデンティティを、外部から認められたいという欲求を強く持ちます。認められたいという自己顕示欲が強く、それを満たすための自己表現に大きなエネルギーを持ちます。それは強力なリーダーシップであったり、自ら先陣を切って困難に立ち向かうチャレンジ精神であったりという積極的な表現型となります。逆説的には、『自らの本質を変えてまで他者と折合う』ということは苦手です。

ギリシャ神話での獅子座

ギリシャ神話では、ヘラクレスに退治されたライオンであるとされています。ヘラクレスに与えられた12の試練の最初の一つとして描かれています。蟹座のヒドラ退治も12の試練の一つです。ネメアの森の大獅子とヘラクレスは激しく戦い、苦闘の末にヘラクレスはこれを討ち果たします。

その戦いのさまを見ていたヘラは、ヘラクレスをたいそう苦しめた様を称賛し、この獅子を星として空に上げたということです。

なぜ、試練を乗り越えたヘラクレスではなく、激しい試練を与えた(苦しめた)獅子を称賛したかというと、この試練の裏で糸を引いていたのが、ヘラの旦那、つまりゼウスだったので、ゼウスの妨害をした獅子はえらい、良くやったということだと思うのですが、ヘラクレスの12の冒険って、大神ゼウスとその妻ヘラの夫婦喧嘩の代理戦争だったりするような気がしてきました…

獅子座が意味すること

獅子座のサインは火のサインであり、固定のサインです。星占いで獅子座の方というと、太陽が獅子座の方向にある時期に生まれた方、7月23日~8月22日生まれ、24節気でいう大暑と立秋の時期になります。

草木が夏の日差しを受け、自信をもって成長させる時期ということになります。水田では稲が力強く成長していきます。同じ火のサインでも牡羊座が始動のサイン『過去を否定し、新しいものを始める』サインであったのに対し、獅子座は『現状を肯定し、拡大する』サインとなります。

現状を肯定し、拡大していく。そしてそれを実感するためには他者から認められ、称賛される必要があります。そのため、獅子座のサインは強い承認欲求を伴います。時としてそれは、自分の事を認めさせるために強引な手段を取ってしまう。驕り高ぶった行為や慢心を生み出します。

獅子座のサインは支配星である太陽に強く働きかけます。太陽は私たちに与え導き、まぎれもなく中心に存在します。時としてその性質が強すぎるあまり、個々をケアしていくということがおろそかになりがちです。

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