ホロスコープ上の星座は実際の星座とずれている

この記事を書いている現在(2019年7月11日)、ホロスコープ上では木星が射手座の16度辺り、月が蠍座の3度~16度にいます。7月11日の惑星のアスペクトは10時頃まで、明け方頃に立て続けにスクエアとオポジションが続いて、10時頃の金星とのトラインでようやく一息つけるかなということで、日本の株式市場が開いて仲値(10時)頃まではリスクオフ気味に右往左往してから落ち着いて、じわっと日経平均が上がってくるのかしらとか。蠍座の月なので、下手に瞬間湯沸かしみたいに上昇するとかえって続かないか、むしろ下落しそうだなあとか、そんな感じでホロスコープを眺めます。

記事の推敲をしていたらすっかり7月11日から遠ざかってしまいました…。7月14日現在は、7月16日は14時頃から月は金星とオポジションになった後で土星とコンジャクション、さらにドラゴンテイルとコンジャクションいうことで、ちょっと根拠なくリスクをとる方向に挑戦して右往左往しそう。翌17日の冥王星とコンジャクションになる辺りはちょっと上下に振れるかしら。という感じで眺めています。

そんな感じでホロスコープを眺めているときに、蠍座の月というと頭の片隅にはどうしても上弦の月の隣に赤く輝く蠍座のアンタレスのイメージがあって、執着心のようなものを月に送り込む映像が浮かんでくるのですが、実際の夜空を見上げてみると、そのイメージとは少し違います。

国立天文台の今日の星空で2019年7月11日19時時点の星空を設定して調べてみると、アンタレスが隣に輝いているのは木星です。月は乙女座のスピカとアンタレスのちょうど中間ぐらいに見えます。つまり天秤座の位置です。実際に夜空を見上げるとそのように観察できます。さすが国立天文台。いつも貴重なことをお教えいただいて感謝しています。因みに火星と水星はカストルとポルックスの隣に見えますが、ホロスコープ上では獅子座に居ることになっています。獅子座のレグルスやデボネラの周りで惑星は観察できません。

ということは、実際の星空を見たときにはホロスコープでいるといわれている星座が惑星の背景に見えるのではなく、そのひとつ前の星座が見えるということになります。実はホロスコープが作られたころに比べて、今の星空はずれています。

ホロスコープ間違ってますやん。という意見が聞こえてきて、きちんと背景になる星座で表した方が良くない?という声が聞こえてきそうです。というか実はそういう動きがありました。その結果、十二星座ではなくて、蛇使い座を含んだ十三星座で占った方が良いのでは?という声までありました。そのあたりを少し踏み込んで解説してみたいと思います。

私の立ち位置は、占いとしてそれらしく説明が付けられるなら十三星座でも十五星座でも三六七星座でも何を使ってもいいと思っていますが、わたしが占う時には十二星座の方が説明しやすいのと、暦とかサイクルという観点では、実際の星座の力を惑星が得ているわけではないと考えているので、ホロスコープ上の表現の方が良いと思っています。

例えば獅子座は現在火の元素で固定の様相、天真爛漫・猪突猛進・楽天的といった象徴ですが、獅子座という星座がこの意味合いを持っているのではなく、春分点の太陽の位置から120度~150度がこの意味合いを持つと考えています。今はこの120度~150度の位置に蟹座があるということです。

この観点から実際の星座に合わせるとなると、この象徴(火の元素で固定の様相)を蟹座に負わせることになります。各星座の持つ意味はそのままでサイクルがずれるのではなく、サイクルはそのままで各星座の意味がずれるだけなので、各サインの名称はそのままにしておいた方が混乱しないと思います。

 そもそもサイン(宮)とは何か

 何故ホロスコープの星座と実際の星座がずれたのか

という観点でお話ししたいと思います。

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