バーナム効果

わたしが占いをさせていただくとき結論から言えば、バーナム効果は利用します。こう言うと、解っている連中からは、この悪徳占い師等と、お褒めの言葉をいただくのですが…この効果を利用して、わたしが誰かを操ろうとしているなら別ですが、バーナム効果って、それほど悪いものだとは思わないのです。

ウィキペディア(Wikipedia)からの引用
 バーナム効果(バーナムこうか、英: Barnum effect)とは、星座占いなど個人の性格を診断するかのような準備行動が伴うことで、誰にでも該当するような曖昧で一般的な性格をあらわす記述を、自分、もしくは自分が属する特定の特徴をもつ集団だけに当てはまる性格だと捉えてしまう心理学の現象。

確かに、このような記述を毎日の星読みでもしていますので、ご確認ください。そして質の悪いことに、相反する事柄をそっと差し込んで、どちらに転んでも当たっているという状況を作り出したりもします。

ここで、占いとしての意味がない。当てにいっている。
という論法にしても良いのですが、少し違う。そう思うのです。

多分、誰にでも当てはまることについて、ご本人がどう思うのかそのことが大切で、結果として、背中を押したり、ブレーキを掛けたりすることの手助けになることができれば、それが占いの一番の意味ではないかと思います。

占いそのものによって相手の行動を決定づける必要がある。そんなシーンはとても少ないです。というか正直なところ、そこまで責任は取れないです。
明らかに星座のサインが出ていたり、タロットカードが囁いていたりする。そんな状況にお目にかかることは、ほとんどありません。
そして多くの場合、占いを受ける側が、とりたい行動あるいはとってしまう行動って大方、ご自身の中にすでにあります。
バーナム効果を狙って紡ぎだされた言葉によって、その行動の後押しやブレーキになれば幸いだと思っています。
もちろんそれが、 とりたい行動あるいはとってしまう行動 が明らかに間違っていたり、正しかったりすることもあります。でも、ほとんどの場合、実は最善という答えは無いです。

実際のところ、周囲の状況というのは、そんなに大きく変わりません。
もちろん、大きな決定や、何かの事故、突然の不幸や幸運というターニングポイントのようなものがある。事にはありますが、そうそういつもいつもターニングポイントであることは無いですし、そんな人生や世界であれば、右往左往しすぎていて、疲れてしまいます。
その一方で、いつでもどこでも、ご自身の中では、ターニングポイントにすることができます。
※この文章もバーナム効果的なものですね

そしてこれが、恐ろしいことに、人間万事塞翁が馬という中国の故事にあるように一時良いことであっても、後の不幸のもとになることもあれば、今の不幸が、後の幸運の種になることもあります。

絶望的な状況だからこそ、いつか来る幸福の為にできることを。幸福だからこそ、いつか来る不幸を避けるために備えることを。ついコメントしたくなってしまう。わたしは、そんな性格の人間なのです。