占星術におけるサイン(宮)とは何か

ホロスコープ上でサイン(宮)を表す星座は、実際の星座とずれている。というお話の続きです。

1.サイン(宮)はあくまで天球の春分点の太陽から30度ずつのエリア

2.占星術において、本来サインを探しやすくするための目安が星座

という2点が要点になります。どういうことかというと、ホロスコープにおいては白羊宮がスタートです。白羊宮の始まりの位置を春分点として、天球を30度ずつの角度に区切って一つの宮にしています。

つまり、サイン(宮)とは背景の星座が基準になっているのではなくて、30度の角度が基準になっています。天球に30度の区切りを設定すると言っても、どこから?ということになるその『どこからの部分』が『春分点の太陽の位置から』で30度づつ。ということです。なぜ春分点の太陽が基準になるのかはこちらで説明しています。

天球を30度ずつに区切った一つのピースを宮と呼ぶのですが、残念ながら夜空には区切り線が引かれていません。そこで、天球にあるあの星とその星があるあたりりが5番目の宮、こっちの赤い星辺りが8番目の宮という探し方をしたのです。

あの赤い星とか、この明るい星とか言ってもなかなかわかりづらいです。正直本当に星がよく見える場所で夜空を見上げると、アンタレスがどこにあるのかさっぱりわかりません。

しかし、赤い星(アンタレス)の周りで蠍座の配置になってる星を探すと蠍座は結構見つけやすいですし、オリオン座の三連星とペテルギウスなどは見つけやすいので、オリオンは牡牛座を相手にマタドール(闘牛士)をしていて、近くに双子座があってというように覚えておくと、牡牛座のアルデバランやすばるを見つけて、確かに牡牛座の配置になっているからとか、双子座のポルックスとカストールを見つけて周りの星の配置がこうだから等と探しやすいのです。

ということで、星空のどのあたりがどの宮になるのかを探す目安になるのが星座ということです。牡羊座の辺りが1番目の宮で、蠍座の辺りが8番目の宮というように探せるようにしたのです。そのうえで、さらに覚えやすくするために、第一宮とか第二宮と呼ばずに白羊宮とか金牛宮と呼ぶことにしたのです。

余談ですが、覚えやすくするために動物をあてているものが東洋にもあります。十二支です。元々八卦の乾兌離震巽坎艮坤を覚えやすくするために動物をあてています。坤は羊と猿をあてているので、ひつじ年は未年、さる年は申年と書きます。艮は丑寅(牛と虎)があてられていて北東の方角、さらに余談ですが、陰陽道ではこの方角を鬼門といいます。鬼は牛のように角が生えていて、虎のパンツをはいているから丑寅の方角は鬼門とか、坤は南西の方角ですので、人に形は似ているけれど(羊のように)角が生えているので、裏鬼門とか教えられました。

それでは、どうしてホロスコープで表現されている星座と実際の星座がずれてしまったのでしょうか?

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