2020年4月の星読み11日~20日

2020年04月11日~04月20日までの月と他の惑星の位置関係(アスペクト)及び、ホロスコープからのインスピレーション
注)あくまで私が感じ取ったことをメモ書きしています。私個人の主観です。

 

4月11日
天蠍宮(蠍座)⇒人馬宮(射手座)
14時頃双魚宮(魚座)の水星が白羊宮(牡羊座)へ入ります。
インプットと情報収集、共感を求めていた水星ですが、自分はどう考えるのかというアウトプットを求められるようになりそうです。
4時半頃 水星と120度
5時半頃 人馬宮(射手座)へ入ります
7時半頃 土星と60度
15時頃 金星と180度
19時頃 火星と60度
 
4月12日
人馬宮(射手座)
 
15時頃 海王星と90度
21時頃 太陽と120度
  ボイドタイム
 
4月13日
人馬宮(射手座)⇒磨羯宮(山羊座)
 
9時頃 磨羯宮(山羊座)へ入ります
12時頃 ドラゴンテイルと重なります
15時頃 水星と90度
19時半頃 天王星と120度
   
   
 
4月14日
磨羯宮(山羊座)
21時頃 海王星と60度
   
   
 
4月15日
 
8時頃 冥王星と重なります。太陽と90度
9時頃 木星と重なります
  ボイドタイム
   
 
 
 
   
   
   
   
   
   
   
 
 
 
   
   
   
 
 
 
   
   
   
   
 
 
 
   
   
   
   
   
 
 
 
   
   
   
   
   
 
 
 
   
   

<<2020年4月01日~10日

2020年4月の星読み01日~10日

2020年04月01日~04月10日までの月と他の惑星の位置関係(アスペクト)及び、ホロスコープからのインスピレーション
注)あくまで私が感じ取ったことをメモ書きしています。私個人の主観です。

 

4月01日
巨蟹宮(蟹座)
 
2時頃 ドラゴンヘッドと重なります
   
 
 
 
   
   
   
 
 
 
   
   
   
   
   
   
 
 
 
   
   
   
 
 
 
   
 
 
 
   
   
   
   
   
   
   
 
 
 
   
   
   
 
 
 
   
   
   
   
 
 
 
   
   
   
   
   
 
 
 
   
   
   
   
   
 
 
 
   
   

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2019年11月の星読み21日~30日

2019年11月21日~11月30日までの月と他の惑星の位置関係(アスペクト)及び、ホロスコープからのインスピレーション
注)あくまで私が感じ取ったことをメモ書きしています。私個人の主観です。

 

11月21日
処女宮(乙女座)
4時頃水星の逆行が終了し、6時頃のその水星と月がセクスタイルとなります。冷静さを取り戻して、我に返りそうです。
6時半頃 水星と60度
14時頃 海王星と180度
15時半頃 土星と120度
22時半頃 冥王星と120度

 

 

11月22日
処女宮(乙女座)⇒天秤宮(天秤座)
24時頃太陽が人馬宮(射手座)へ入ります 射手座の方お誕生日おめでとうございます。落ち着きを取り戻すと、やや調子に乗ります。
4時半頃 金星と90度
9時半頃 木星と90度
12時半頃 太陽と60度
13時半頃 天秤宮(天秤座)へ入ります

 

 

11月23日
天秤宮(天秤座)
挫折しそうになりますが何とか踏みとどまります。
18時頃 土星と90度

 

 

11月24日
天秤宮(天秤座)⇒天蠍宮(蠍座)
22時半頃人馬宮(射手座)で金星と木星が重なります。翌25日の2時頃には天蠍宮(蠍座)の火星と金牛宮の天王星が180度(オポジション)となります。この火星と月が重なり、天王星と月がオポジションになります。かなり今までのこだわりに固執したことが認められたと喜んで、調子に乗りそうな星回りです。
0時半頃 冥王星と90度
11時頃 金星と60度
12時頃 木星と60度
  ボイドタイム
15時頃 天蠍宮(蠍座)へ入ります
20時半頃 火星と重なります
21時頃 天王星と180度

 

 

11月25日
天蠍宮(蠍座)
期待感を持ちながら落ち着いています。周囲からの声に応じて、節度を保っているように見せるために一歩下がって見せます。寛大なふりをしています。
13時頃 水星と重なります
17時半頃 海王星と120度
20時頃 土星と60度

 

 

11月26日
天蠍宮(蠍座)⇒人馬宮(射手座)
9時半頃金星が人馬宮(射手座)から磨羯宮(山羊座)へ入ります。金星は調整役としての能力が発揮されることになりそうですが、月はその後を追うようにして金星が抜けた後の人馬宮に入ります。
一歩下がって見せていましたが、少しづつ前に出ます。窘められると虚栄心に火がついて反発します。
2時半頃 冥王星と60度
  ボイドタイム
17時頃 人馬宮(射手座)へ入ります

 

 

11月27日
人馬宮(射手座)
反発を咎められ四面楚歌の気分ですが、理不尽だと主張します。
自分のものではない事柄までも自分自身の手柄として主張し、評価を求めます。
0時頃 太陽と重なります(新月)
20時半頃 海王星と90度

 

 

11月28日
人馬宮(射手座)⇒磨羯宮(山羊座)
落ち着いています。周囲が気を使っています。
20時頃 木星と重なります
  ボイドタイム
21時半頃 磨羯宮(山羊座)へ入ります

 

 

11月29日
磨羯宮(山羊座)
自己主張をしますがいまいち上手くいきません。右往左往しながらも前に出て、自分の思い通りになるチャンスを探しています。
3時半頃 金星と重なります。天王星と120度
9時頃 火星と60度
13時頃 ドラゴンテイルと重なります

 

 

11月30日
磨羯宮(山羊座)
周囲が落ち着きの圧力をかけ、宥めようとしています。一応はそれに従いますが、相変わらずチャンスをうかがっています。
2時半頃 海王星と60度
5時半頃 水星と60度
6時半頃 土星と重なります
13時頃 冥王星と重なります
  ボイドタイム
翌日5時頃 宝瓶宮(水瓶座)へ入ります

 

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確証バイアス①

確証バイアスとラベリング効果の続きです。確証バイアスについて掘り下げていきたいと思います。多くのシーンで確証バイアスは何故よくないものと言われるのでしょうか?

確証バイアスそのものが悪いということではないです。むしろ全体としては、確証バイアスなしに物事を転がすことは不可能です。極論ですが、わたしは確証バイアスなしに物事は始まらないとまで考えています。

確証バイアスとは

ウィキペディア(Wikipedia)によると、確証バイアス(かくしょうバイアス、英: confirmation bias)とは、認知心理学や社会心理学における用語で、仮説や信念を検証する際にそれを支持する情報ばかりを集め、反証する情報を無視または集めようとしない傾向のこと。認知バイアスの一種。また、その結果として稀な事象の起こる確率を過大評価しがちであることも知られている。

確証バイアスがかかるものとして『仮説』や『信念』を検証する際にと言われます。仮説に対してそれを強化する証拠を集め、反証を排除しようとする行動が確証バイアスと呼ばれ反証を排除してしまうがために、間違った仮説を正しいものとして行動してしまう。ということだけであれば、確証バイアスは真理に到達する道程を阻害するものとして、何か仮説を立てた際には反証も考慮に入れて考察するべきであるから、確証バイアスはできうる限り排除するべきである。と断ずるのが正しいありようにも思うのですが、『信念』というキーワードを表に出したとたんに、それが果たして悪いものかというと、そうでもないという思いになります。

なぜなら正しいと信じた事を行うときに、果たしてこれが本当に正しいのだろうかという疑念を持って行動するよりも、疑いを持たずに時として反証の声を無視して(あるいは否定して)行動する方が行動力という点では強いと思うのです。

もしもいたずらに賢しらに、正しいと信じたことが正しくないかもしれないと言って逡巡していたのでは、実際に行動を起こすことができないかもしれません。

確証バイアスを排除しすぎると行動できなくなる

映画もののけ姫の中にわたしの心に強く残っているシーンがあります。ラストシーンでジコ坊がつぶやく『バカには勝てん』というセリフです。このセリフを耳にしたとき、映画の中で完全な善悪の対比になっていない、誰もが正しく、誰もが間違っている世界観の中で、結局自分の信念を貫き通した強さと、その強い信念をもって打ち勝つことへの憧憬を感じたのです。

確かに確証バイアスというものを意識して自分の行動を疑いの目で見ることは、間違った行動を避けるうえでは大切なことです。しかし時として、それがあっているかどうかにかかわらず行動することによって果実を手に入れることができることもありますし、正しいことに基づいた行動が必ず果実を手に入れられる行動であるとは限りません。この問題を考えるときにわたしは、AI(人工知能)研究における、フレーム問題というものを思い出します。

フレーム問題の有名な例に、人工知能に対して洞窟から宝ものを持ってくるように命じるという例があります。

洞窟の中に宝物が隠されています。宝物は何らかの罠で守られていて、それを手に入れようとするものを邪魔しているという状況を考えてください。人間が洞窟に入って宝物を手に入れようとした場合、危険が伴うためにその作業を人工知能搭載ロボットに行わせることにしました。

人工知能搭載ロボット1号が作られたとき、洞窟に入ったら宝物を探しなさい。宝物を見つけたら装備された袋にそれを入れて持って帰りなさいという命令がインプットされていました。

1号は勇敢なロボットです。ときとして落とし穴にはまり大破したり、落ちてくる天井に潰されて大破したり、燃えさかる炎に焼かれて大破したり、洞窟内をさ迷い歩いた挙句、バッテリー切れで動けなくなったりしますが、運がよければ宝物に辿り着きます。しかし、最後の罠がどうしても解決できずに宝物を持って帰ってくることができません。

最後の罠、宝物に紐で結ばれた時限爆弾です。実はこの爆弾、動かすとカウントダウンを開始して爆発するというものなので、紐を切って爆弾を動かしさえしなければ宝物を持ち出せるのですが、1号には爆弾を排除するという命令は与えられていません。ただ宝物を持って帰るという命令だけです。宝物と一緒に爆弾を持って帰らないこと。という命令は受けていません。もれなく爆弾を起動させて哀れ帰らぬロボットとなってしまいます。

さて、ロボットから宝物を発見したという通信を受けるが、その後もれなく何かの罠に引っかかって宝物を持って帰ることができないことを悟ったロボット開発チームですが、宝物ににどんな罠が仕掛けられているのかはわかりません。しかしどうやら、持って帰ろうとすると作動する様です。そこで、第二世代の人工知能搭載ロボット2号には、次の命令を書き加えます。『宝物を発見したら、それが破壊される可能性を排除してから持って帰るように』

ロボット2号も勇敢に宝物に辿り着きます。しかし今度はことごとく、宝物の前で停止して帰ってきません。全てのロボットが宝物に辿り着いても、その後停止してバッテリー切れ、哀れ帰らぬロボットとなります。ロボット2号に何が起こったのでしょうか?実は2号はありとあらゆる可能性を考えていたのです。宝物を動かしたら天井が落ちてくるのではないかとか、宝物と結ばれた紐を切ったら爆弾が爆発する可能性があるのではないかとか、宝物を破壊せずに持って帰るためには、途中で出くわした炎の部屋の炎を消火してからでなければ持ち出せないのではないかとか、そもそも袋に入れる際に宝物を破壊しないかどうかといった、ありとあらゆる可能性を考えているうちに時がたってしまい、行動不能になってしまったのです。

わたしには、ロボット1号は確証バイアスに囚われ、可能性を考慮に入れなかったことで宝物を手に入れられなかった愚か者ですが、ロボット2号は確証バイアスではないかということを疑って、何も行動することができなくなってしまった愚か者のように映るのです。

さてフレーム問題の例では次に、人工知能搭載ロボット3号が生み出されます。3号には2号に与えた命令にこう書き加えられます。『宝物を持って帰るにあたって関係のないことは考慮に入れなくても良い』と。

するとどうでしょうか、ロボット3号は洞窟に入ろうともしません。どうしてでしょうか、彼もまた考えていたのです。彼が感じるありとあらゆるものについて、それは果たして、宝物を持って帰るにあたって関係のあることなのだろうかどうかを。耳に聞こえる鳥の囀りは、宝物を持って帰るのに関係のあることなのだろうか?あるいは空に瞬く星の光は、宝を持って帰るのに関係のあることなのだろうか?頬をなぜる風は、宝を持って帰るのに関係のあることなのだろうか?ずっとそんなことを考えていたおかげで、彼は洞窟に入ることすらできなかったのです。

このように、確証バイアスにかかっているのではないかということを疑いを持たずに行動しすぎても身を滅ぼしますし、確証バイアスがかかってしまっているのではないかということで考えすぎてしまうことも委縮し、行動できなくなってしまうように思うのです。

もしも袋に宝物をしまって持って帰る途中で、紐にひかれて引きずられた爆弾が、何かに引っかかって紐が切れたとしたら、おそらくロボット1号は英雄です。しかしロボット2号や、ましてロボット3号は、そんな運の良い英雄になることは決してあり得ません。

ということで、ジコ坊の『バカには勝てん』というセリフにわたしなりに付け加えるならば、『(運のいい)バカには勝てん』ということになるのではないかと思います。

とはいえ、すべてのバカが運がいいというわけにもいかないので、ある程度可能性を考慮する必要があると言えるのですが、少々長くなってしまったので続きます。

確証バイアスとラベリング効果

『バーナム効果』『確証バイアス』『ラベリング効果』この三つは、偽占い師が使うテクニックとして有名です。わたしはこの三つどれも使いますし、意識するようにしているので、立派な偽占い師であるといえます。

『悪いもの』として扱われることの多いこれらのテクニックですが、使い方次第で『良いもの』にもなるものです。バーナム効果についてはこちらで触れていますので、今回は『確証バイアス』と『ラベリング効果』について触れていきたいと思います。ついでに『カラーバス効果』まで軽く紹介できればと思います。それぞれ詳しくお話すると、かなり膨大になるのではないかと思いますので、導入部ということで。

ウィキペディア(Wikipedia)によると、確証バイアス(かくしょうバイアス、英: confirmation bias)とは、認知心理学や社会心理学における用語で、仮説や信念を検証する際にそれを支持する情報ばかりを集め、反証する情報を無視または集めようとしない傾向のこと。認知バイアスの一種。また、その結果として稀な事象の起こる確率を過大評価しがちであることも知られている。

ということだそうです。占いが当たるというのも、この効果によるところが大きいということは間違いないかと思います。さらにこれに、バーナム効果が加わると、当たったこととして強く印象に残るというのが占いの種明かしです。

もう一つ星占いで大きな要素として挙げておきたいのがラベリング効果です。あなたってこうだよね。というある種の決めつけを行うことで、本人の行動がそのように行動をとるようになる。というものです。

確証バイアスを無視して占いの結果をお伝えすると、『まずお話を聞いてもらえません』占いをしているとつくづく、人は見たいものしか見ないし、聞きたいことしか聞かない生き物だと痛感することがあります。ご本人の自分自身に対するラベリングと確証バイアスを無視して占いの結果をお伝えすると多くの場合、全く占いの結果に耳を傾けてもらえません。

太陽星座と血液型は、すでにかなりの確率でラベリング効果が出来上がってしまっているので取り扱いが難しいところです。あまり外れたことを申し上げても受け入れてもらえませんし、そのように決めつけてかかるということになって反発を生んだりもします。因みに各サインでの太陽の意味合いはこちらです。

例えば乙女座のA型の方であれば、あなたは几帳面な性格で、細かいところまで気配りができる方ではないでしょうか。ただ、大筋でOKということでも細部が気になってしまうと苛立ってしまう。というのが玉に瑕かもしれません。リーダーとして目標を掲げて周りを叱咤激励するというよりは、どちらかといえば、計画や目標を現実に落とし込んでいくために現実的な方法論を形にしていく方が向いているのではないでしょうか。

という鑑定を散々されて、自分自身でも私は乙女座のA型だから、リーダーよりもリーダーを補佐する方が向いている。細かいところに気が付くので、重宝されているし、その性格を生かすために周りの人への気配りができるように意識している。というレベルに到達されている方も多いのではないでしょうか。

それ、ラベリング効果です。

このようなラベリング効果が出来ている方に、ひとつのことに集中すると周りが見えなくなる傾向があるようです。細かいことはさておき、物事をまずは前に進めるということを優先することができる方です。ただ、取り合えずゴールしたということで満足してしまうので、置いておいた細かいことがそのままということが往々にしてあるというのが難点でしょうか。

等と獅子座っぽいイメージをいきなり言っても、『はあ?』何言っているのこのインチキ占い師。ちゃんと見えてない人なんじゃないの?ということになりかねません。

この『はあ?』という感覚、それ、確証バイアスです。『はあ?』となるということは、その言葉が期待していたものと違うということです。

ここに書いた、大筋でOKでも細かいことが気になってしまうと苛立つ。であるとか、一つのことに集中すると周りが見えなくなる。というのは、それが大きい小さいはありますが、誰にでも当てはまることです。乙女座だからとか獅子座だからこうなったという因果関係は実際のところ疑問符が付きます。つまり、バーナム効果を狙ったものです。因果関係がないと断言してしまうと、なぜおまえは占星術なんてやっているのだ。という、わたしの存在意義にかかわってくるので、疑問符が付きます(因果関係がないとは言っていない)というスタンスをお許しください。

或いは、身近な人のアドバイスで事態が好転しそう。等といわれると、普段は無視している小言や何気ない一言が、アドバイスに聞こえたりします。それ、カラーバス効果です。

これらをできるだけ『良いもの』として使うためにもう少し、具体例を交えながらお話ししたいと思いますが、長くなりそうなのでそれぞれに分けます。

占星術におけるサイン(宮)とは何か

ホロスコープ上でサイン(宮)を表す星座は、実際の星座とずれている。というお話の続きです。

1.サイン(宮)はあくまで天球の春分点の太陽から30度ずつのエリア

2.占星術において、本来サインを探しやすくするための目安が星座

という2点が要点になります。どういうことかというと、ホロスコープにおいては白羊宮がスタートです。白羊宮の始まりの位置を春分点として、天球を30度ずつの角度に区切って一つの宮にしています。

つまり、サイン(宮)とは背景の星座が基準になっているのではなくて、30度の角度が基準になっています。天球に30度の区切りを設定すると言っても、どこから?ということになるその『どこからの部分』が『春分点の太陽の位置から』で30度づつ。ということです。なぜ春分点の太陽が基準になるのかはこちらで説明しています。

天球を30度ずつに区切った一つのピースを宮と呼ぶのですが、残念ながら夜空には区切り線が引かれていません。そこで、天球にあるあの星とその星があるあたりりが5番目の宮、こっちの赤い星辺りが8番目の宮という探し方をしたのです。

あの赤い星とか、この明るい星とか言ってもなかなかわかりづらいです。正直本当に星がよく見える場所で夜空を見上げると、アンタレスがどこにあるのかさっぱりわかりません。

しかし、赤い星(アンタレス)の周りで蠍座の配置になってる星を探すと蠍座は結構見つけやすいですし、オリオン座の三連星とペテルギウスなどは見つけやすいので、オリオンは牡牛座を相手にマタドール(闘牛士)をしていて、近くに双子座があってというように覚えておくと、牡牛座のアルデバランやすばるを見つけて、確かに牡牛座の配置になっているからとか、双子座のポルックスとカストールを見つけて周りの星の配置がこうだから等と探しやすいのです。

ということで、星空のどのあたりがどの宮になるのかを探す目安になるのが星座ということです。牡羊座の辺りが1番目の宮で、蠍座の辺りが8番目の宮というように探せるようにしたのです。そのうえで、さらに覚えやすくするために、第一宮とか第二宮と呼ばずに白羊宮とか金牛宮と呼ぶことにしたのです。

余談ですが、覚えやすくするために動物をあてているものが東洋にもあります。十二支です。元々八卦の乾兌離震巽坎艮坤を覚えやすくするために動物をあてています。坤は羊と猿をあてているので、ひつじ年は未年、さる年は申年と書きます。艮は丑寅(牛と虎)があてられていて北東の方角、さらに余談ですが、陰陽道ではこの方角を鬼門といいます。鬼は牛のように角が生えていて、虎のパンツをはいているから丑寅の方角は鬼門とか、坤は南西の方角ですので、人に形は似ているけれど(羊のように)角が生えているので、裏鬼門とか教えられました。

それでは、どうしてホロスコープで表現されている星座と実際の星座がずれてしまったのでしょうか?

ホロスコープ上の星座は実際の星座とずれている

この記事を書いている現在(2019年7月11日)、ホロスコープ上では木星が射手座の16度辺り、月が蠍座の3度~16度にいます。7月11日の惑星のアスペクトは10時頃まで、明け方頃に立て続けにスクエアとオポジションが続いて、10時頃の金星とのトラインでようやく一息つけるかなということで、日本の株式市場が開いて仲値(10時)頃まではリスクオフ気味に右往左往してから落ち着いて、じわっと日経平均が上がってくるのかしらとか。蠍座の月なので、下手に瞬間湯沸かしみたいに上昇するとかえって続かないか、むしろ下落しそうだなあとか、そんな感じでホロスコープを眺めます。

記事の推敲をしていたらすっかり7月11日から遠ざかってしまいました…。7月14日現在は、7月16日は14時頃から月は金星とオポジションになった後で土星とコンジャクション、さらにドラゴンテイルとコンジャクションいうことで、ちょっと根拠なくリスクをとる方向に挑戦して右往左往しそう。翌17日の冥王星とコンジャクションになる辺りはちょっと上下に振れるかしら。という感じで眺めています。

そんな感じでホロスコープを眺めているときに、蠍座の月というと頭の片隅にはどうしても上弦の月の隣に赤く輝く蠍座のアンタレスのイメージがあって、執着心のようなものを月に送り込む映像が浮かんでくるのですが、実際の夜空を見上げてみると、そのイメージとは少し違います。

国立天文台の今日の星空で2019年7月11日19時時点の星空を設定して調べてみると、アンタレスが隣に輝いているのは木星です。月は乙女座のスピカとアンタレスのちょうど中間ぐらいに見えます。つまり天秤座の位置です。実際に夜空を見上げるとそのように観察できます。さすが国立天文台。いつも貴重なことをお教えいただいて感謝しています。因みに火星と水星はカストルとポルックスの隣に見えますが、ホロスコープ上では獅子座に居ることになっています。獅子座のレグルスやデボネラの周りで惑星は観察できません。

ということは、実際の星空を見たときにはホロスコープでいるといわれている星座が惑星の背景に見えるのではなく、そのひとつ前の星座が見えるということになります。実はホロスコープが作られたころに比べて、今の星空はずれています。

ホロスコープ間違ってますやん。という意見が聞こえてきて、きちんと背景になる星座で表した方が良くない?という声が聞こえてきそうです。というか実はそういう動きがありました。その結果、十二星座ではなくて、蛇使い座を含んだ十三星座で占った方が良いのでは?という声までありました。そのあたりを少し踏み込んで解説してみたいと思います。

私の立ち位置は、占いとしてそれらしく説明が付けられるなら十三星座でも十五星座でも三六七星座でも何を使ってもいいと思っていますが、わたしが占う時には十二星座の方が説明しやすいのと、暦とかサイクルという観点では、実際の星座の力を惑星が得ているわけではないと考えているので、ホロスコープ上の表現の方が良いと思っています。

例えば獅子座は現在火の元素で固定の様相、天真爛漫・猪突猛進・楽天的といった象徴ですが、獅子座という星座がこの意味合いを持っているのではなく、春分点の太陽の位置から120度~150度がこの意味合いを持つと考えています。今はこの120度~150度の位置に蟹座があるということです。

この観点から実際の星座に合わせるとなると、この象徴(火の元素で固定の様相)を蟹座に負わせることになります。各星座の持つ意味はそのままでサイクルがずれるのではなく、サイクルはそのままで各星座の意味がずれるだけなので、各サインの名称はそのままにしておいた方が混乱しないと思います。

 そもそもサイン(宮)とは何か

 何故ホロスコープの星座と実際の星座がずれたのか

という観点でお話ししたいと思います。

占星術で春分点を始まりと考える理由

ホロスコープでは、白羊宮(牡羊座)を始まりとして考えます。牡羊座が始まるのはいつも必ず、春分の日です。地球が春分点にいる時をスタートにして、地球が太陽の周りを一周する世界を考えます。一周を等間隔に区切り、30度づつのピースにしたものがサイン(宮)と呼ばれます。

ではなぜ、春分点が始まりなのでしょうか?

地球上のどこに居ても、明確に今日がその日であると観察できる特定の日でなおかつ、占星術が誕生した北半球だったから、春分点を始まりにしたということだと思います。

春分とは何か

なぜ春分点が特別なのか

古代のカレンダーは10ヶ月でできていた

春分とは何か

春分の日とはどんな日でしょうか?
昼夜の長さが同じ日だと答える方が多いと思います。

その通りなのですが、ひとつ付け加えるなら、世界中で昼夜の長さが同じになる日。ということになります。昼夜の長さが同じになる日がもう一つあります。秋分点です。春分点と秋分点だけが、『世界中で』昼の長さと夜の長さが『そろう』日なのです。

なぜ春分点が特別なのか

特別な日に設定しても良さそうな日が、春分点と秋分点の他にあと二つあります。夏至と冬至です。北半球では夏至の日は昼間の長さが一番長い日で、冬至の日は昼間の長さが一番短い日だと説明されます。

しかし、夏至や冬至を知ろうとすると、その地点の太陽の高さの推移を知っておく必要があります。夏至と冬至の日というのは太陽が最も北極方向に見える日と南極方向に見える日と言い換えても良いのですが、見え方が緯度によって異なります。しかも、昼が長いとか、短いと言っても緯度によってその長さはバラバラです。夏至の日、北極では白夜になって太陽がずっと沈まないですし、南極では極夜になって太陽が昇ってきません。冬至の日にはその逆です。

しかし、春分と秋分は太陽の見え方は緯度によって異なりますが、昼夜の長さが世界中で揃います。

古代から春分点と秋分点は観察されていました。ギリシャと同じく地中海にある国であるマルタ共和国、マルタ島のイムナイドラ神殿では、春分と秋分の朝日の光が奥の部屋に差し込むように調整された巨大な石の神殿がありました。下がその神殿です。ずいぶん昔の写真を掘り返したので違う神殿かもしれません…。

マルタ島の巨石神殿

実際古代から夏至の太陽と冬至の太陽も、大事な転換点として観察されていたと思いますし、実際大事にされていた事実も残っています。
※夏至というとイギリスのストーンヘンジ(Stonehenge)や、三重県にある二見興玉神社の夏至祭りが有名所でしょうか。

が、春分点の観察は特に大切だったのだろうと推測しています。何故なら、春分点が春だからです。暦を作る時、秋の収穫を最初にするよりは、春の種まきを始まりとしたということなのか、そもそも生き物が活動を始めるのが春なのでそこ(春分点)に焦点をあてたのかはともかく、一年のサイクルの始まりの基準を春の特別な日にしたのだと思います。

古代のカレンダーは10ヶ月だった

古代ローマでは1年は10ヶ月と特に名前のない60日程度でした。そして現在の3月頃を始まりとして12月で終わり、現在でいう1月と2月は特に月として定めてはいなかったそうです。元々古代のカレンダーでは3月(春分の頃)を始まりとしていたのです。

実は現在にもそのころの名残があります。10月の事を英語でOctoberと言います。オクトーバー。オクタというと数字の8です。オクタゴン(octagon)というと八角形、オクトパス(Octopus)というと八本足の生き物つまり蛸です。因みに三角形はトライアングル(trigon)、四角形はスクエア(square)、五角形はペンタゴン(pentagon)、六角形はヘキサゴン(hexagon)、七角形はヘプタゴン(heptagon)、九角形はナノゴン(nonagon)です。アスペクトの名称と関係あることですのでおさらいです。

それはさておき、10月は8番目の月だったのです。

1月(現在の3月:March)
2月(現在の4月:April)
3月(現在の5月:May)
4月(現在の6月:June)
5月(現在の7月:July)
6月(現在の8月:August)
7月(現在の9月:September)
8月(現在の10月:October)
9月(現在の11月:November)
10月(現在の12月:December)
名前のない月(現在の1月:Januaryと2月:February)

というわけです。9月(September)のセプトもフランス語やギリシャ語の7(sept)ですね。9はフランス語でヌフ(neuf)ギリシャ語でノナ(nona)ですし、10はフランス語でディス(dix)ギリシャ語でデカ(deca)なので、現在の9月~12月は昔の7月~10月の名残が残っているということになります。

完全に私の推測ですが、元々は春分(辺り)から指折り数えて11月頃までを10個に分けて、大体種まき~収穫までのスケジュールと年中行事を決めたり、この辺でこんな漁をしたり、こんな狩りをしたり、家畜をこんなところに連れて行ったりする計画や経験則の伝承を1~9月に当て込んで、10番目の月は春まで耐える季節としていたのではないかと想像します。乙女座の物語でも一年のうちの3ヶ月ほどは、ざっくり冬になったのだと言い伝えています。

ということで、占星術では春分点を始まりの区切りの位置に置いてサイクルを見る。ということになります。

星占いの星座と夜空の星座が一致しないわけ

テレビや雑誌の星占いで、獅子座だからとか、私は水瓶座だからといって、お誕生日に夜空を眺めて、自分の誕生日の星座を探そうとしたことありませんか?

わたしはあります。

絶対に見つけられない。ということに気が付き絶望したものです。

冬の星座として有名なオリオン座、オリオン座は獅子座と戦っています。つまり夜空に獅子座を見つけられるのは冬ですし、赤い星アンタレスが妖しく輝く蠍座は夏の星座の代表のような存在です。
一方で、獅子座生まれのあなたと言えば、7月23日~8月22日生まれのあなたという意味ですし、蠍座生まれのあなたと言えば、10月24日~11月22日のあなたという意味です。

そうなのです。誕生日に、自分のサインの星座を探そうとしても、夜空の星の中に、それを見つけることはできないのです。

あなたの誕生日、あなたの星座は太陽と共にあります。

雑誌やテレビで見かける多くの12星座占いはホロスコープ上、太陽が見える方向にあるサイン。それを誕生日の星座として占っています。もしかすると、あなたの生まれた時に。月が見えている方向とか、木星が見えている方向で占っているものも、あるにはあるかもしれませんが、ごく稀だと思います。
お誕生日に太陽の後ろにある星座があなたの星座です。
※ホロスコープ上のサインは、夜空を12等分したところに、大体その辺にこの星座があるから、この名前にして覚えておこうというものなので、厳密には星座の位置とずれます。

ということで、夜空をいくら探しても、太陽と共に沈んでしまったあなたのサインを見つけることはできないのです。

お誕生日には太陽を眺めて、その後ろにあるあなたのサイン。太陽の輝きに隠れて見えないけれど、確かにそこにあるはずのサインを想像してみてください。

九星占い

九星も学んでみては、とお声がけいただいたことがあります。

九星では春分点と秋分点、冬至と夏至を基準にして1年を24節で区切りながら、バイオリズムが巡っていくという考え方なので、春分点を牡羊座の始まりとして考える星占いと相性が良いのではないか、というお話からのきっかけだったかと思います。

九星ご存じですか?
九星という言葉は聞いたことがなくても、一白水星とか五黄土星という言葉は耳にしたことがあるという方は多いのではないでしょうか?

乱暴に言ってしまうと、
A.1年を24個に分割して春夏秋冬に六節づつ割り当てる。
B.冬至が冬の真ん中として、春の始まりになる 立春(夏至から8分の1年後つまり三節)を起点にして一年の区切りとする。
C.年単位で九星が巡る。
D.2節(ひと月)ごとに月単位の九星が巡る。
E.日単位で九星が巡るが、冬至近くと夏至近くで日単位の九星の巡り方が逆になる。
 ※冬至近くからは一⇒二⇒三⇒四 夏至近くからは九⇒八⇒七⇒六
F.九星は
 一白水星
 二黒土星
 三碧木星
 四緑木星
 五黄土星
 六白金星
 七赤金星
 八白土星
 九紫火星
G.九星盤という数字の魔法陣をベースにしたものを使う(3×3マスに1~9の数字を入れ、縦横斜めの3つの数字の合計が15になる配置)
 魔法陣通りに数字が並ぶ五黄土星の九星盤

五黄土星の九星盤

H.九星といって、水星とか土星が出てくるが、空の星や星占いの星は関係ない。むしろ五行(木・火・土・金・水)の方が関係する。
I.何やら吉方位や凶方位がある
辺りで挫折しました…何やら、とか言い始めてます。

九星と星占いの相性が良いと書きましたが、
星占いとの共通点としては、一年(太陽の周りを地球が一周する期間)を等間隔に区切る辺りでしょうか。

大雑把に計算すると、
太陽(の周りを地球が好転する公転周期)が365.242日
月の公転周期が27.32日ですから、
太陽(地球)が一巡りする間に月は13.36回っている計算になります。
そうすると、9年に一度ほぼ同じ日に、月と太陽の位置関係が同じに・・・・・・なりませんでした・・・・・・

そんなに簡単なものでなかったです・・・

252年に一度程で、月と太陽の位置関係がほぼ同じ感じになります。
この時に九星も同じ九星盤の配置になります。と書くと、いかにも九星と占星術に因果関係が出ているように感じるのですが、種明かしをすると、ある日を基準にして、月と太陽の位置関係が似た感じになるのは
  84年後 168年後 252年後 271年後 336年後
 355年後 420年後 439年後 504年後 辺りです
(公転周期についてはこちら)
その中から、同じ九星盤の配置になる年(公倍数の年)を選んでみたわけです。

とはいえ、公転周期と時代のバイオリズムでは84年 168年 252年サイクルがあるような気がすると書きました。
ここでもやはりなんとなく、90年位、180年位、250年位で時代の波というかうねりのサイクルがあるような気がしてきます。

歴史は繰り返すと言いますが、きっと占いというのは、その繰り返す歴史のうねりというか、波に法則性があるのではないかという直感を説明するために、いろいろと因果関係がありそうなものを探し続けた結果、使えそうな(気がする)理屈をまとめたものなのかもしれません。